今回は経済学部の編入試験の数学の勉強方法と参考書についてです。
目次
経済数学の特徴
経済数学の範囲
範囲は以下の通りです。
- 高校数学の数Ⅲまでの内容
- 偏微分
- 線形代数(行列)
※神戸大学経営学部で微分方程式出題されたことありますが、神戸大経営から数学が消えました。
必須になっている大学が増えている
今までは選択だったのに、必須になっている大学が増えています。
具体的には、神戸大学の経済学部と東北大学です。
だから、編入で経済学部を志望するにあたって、数学をやらないことは受験できる大学が減り合格の可能性を狭めます。
経済学部で数学が出題される国公立大学
傾向についてもさらっと解説します。
神戸大学経済学部
必須になりました。
以前は単純な計算問題が多かったですが、最近は難化傾向です。
大問丸ごと落として合格している人も結構いるはずです。
おそらく数学の点数50点くらいでも合格している人もいるでしょう。
TOEICでなるべく高得点(800点以上)を獲得して、基本的な計算問題だけは絶対落とさないのが戦略です。
逆にTOEIC500点代や600点代の方が逆転しようと思ったら、経済学は簡単なので数学でしか逆転できないです。
神戸大学経営学部(廃止)
選択科目から除外されました。
東北大学経済学部
数学必須になりました。
神戸大学経済学部と比較すると簡単です。
ですが油断していると足元すくわれます。
その他
その他は需要ないと思うので、大学名だけです。
- 小樽商科大学(経済学科、商学科、社会情報学科)
- 広島大学経済学部
九州大学経済学部(激ムズです)廃止
具体的な勉強方法
基本的には簡単な計算問題を確実に抑えることを重視します。
難しい問題も出題される場合もあります。
難しい問題は出題されても多くの人は解けないのであまり差は付きません。
ですが、簡単な計算問題はみんなできるので、解けないと大きく差を付けられて不合格になります。
まずは高校範囲
まずは高校範囲を完璧にしましょう。
たまに高校範囲から数列や図形と式など簡単な問題が出題されます。
大学範囲ばっかやってたら足元をすくわれます。
特に以下の範囲は必ず完璧にしてください。
三角関数
sin、cos、tanの基本的な原理がわかっていないと微分積分で詰みます。
指数対数の計算
経済学の計算問題でも普通に使います。
基本的な指数対数の計算ができないと、微分積分で詰みます。
数Ⅲの微分積分の計算問題と証明
ここは絶対出題されるので、確実にできるようにしてください。
むしろ、三角関数と指数対数の勉強は微積の計算をできるようにするために必須にしました。
スタディサプリ
高校範囲限定です。
超一流の講師が動画講義で丁寧にやってくれるので、数学苦手な方でもついてこれるでしょう。
しかも月2178円とお値打ち価格です。
特に数Ⅲを学習したことがない、不安がある方は必須です。
数学苦手な方もとりあえずスタディサプリの講義を聞いてみましょう。
高校範囲の参考書
スタディサプリだけで不足を感じる方は取り組みましょう。
あまり難しい参考書に取り組む必要はありません。
この参考書は少ない量ですべての範囲を網羅できるのでおすすめです。
チャート式の問題絞ったバージョンみたいな感じです。
数Ⅲの微積分の計算に不安がある場合はこちらの計算問題集もどうぞ。
ガンガン演習できます。
数Ⅲの微積の計算問題はよく出題されるし、絶対落としたらダメです。
大学範囲
ここまで来たら余裕です。
範囲は基本的には微分積分と行列です。
微分積分は数Ⅲに毛が生えた程度です。
行列も計算ゲーなのでそんなに難しくないです。
以下の箇所は必ず完璧にしてください。
毎年どこかの大学で出題されます。
- マクローリン展開の計算
- 偏微分の極値の計算
- ラグランジュの乗数法(極値を取り得る点、極大・極小判定)
- 行列の固有値を求めて、Aのn乗を求める計算
経済学を学ぶ人のための数学講座
一度絶版になりましたが、Amazonでオンデマンドペーパービューとして購入できます。
オンデマンドマンドペーパービューは、著者がAmazonに書籍のデータを渡しています。
Amazonは注文されてから、印刷し、発送します。
大体注文後5日程度で届くようです。
初学者向きの経済学部の大学数学の参考書です。
大学数学の計算に関してはこの本でマスターしましょう。
経済学部の編入試験に寄せて作っています。解説もわかりやすく取り組みやすいです。
著者の桜井先生は編入試験の数学の参考書を多数出版されていて、解説には定評があります。
確率統計編は阪大以外は範囲じゃないので、やらなくて結構です。
統計込みはこちらです。
経済数学 サピエンティア
神戸大学経済学部の経済数学で使われている教科書です。
神戸大学の経済学部の数学の試験でたまに独特な表現が使われているのは、この本に寄せて作っているからでしょう。
神戸大学経済学部を受けるならば必携です。
証明に関する問題はこの本から問題が出ています。
この本は定義に関してはかなり詳しく書かれています。
最近の数学の傾向として、計算するだけでは点数が取れません。
証明問題が必ず出題されます。
この本に書いてある定義を紙に書き写しながら、しっかり理解しましょう。
また練習問題の解答はこちらにあります。(くわしく書かれているので取り組みやすいです)
https://store.toyokeizai.net/user_data/contents/books/9784492314715/download20160512.pdf
徹底研究
「経済学を学ぶ人のための数学講座」と作者同じです。
できればやっておいた方がいいです。
チャートや基礎問題精講に近い構成です。
解説も非常にわかりやすいです。
基本的に高校範囲がわかれば、理解できるでしょう。
ベクトル・行列・行列式 徹底演習
たまに行列からベクトル関連が出題されることがあります。
おそらく多くの受験生は出題されても解けません。
もし、TOEIC500点代や600点代でひっくり返すならばこういう所しかありません。
この参考書では、徹底研究などで乗っていない切り口の問題が掲載されています。
この参考書はとにかく解説がわかりにくいです。途中の計算省きすぎです。
ただ他の参考書にはない角度で記述されているので、一読する価値はあります。
証明の練習にはいいです。
マセマ
どうしても理解できない場合はマセマを読んでください。
めちゃくちゃ親切です。
本当にわからない所だけを読みましょう。辞書みたいな使い方をします。
過去問特訓
もっと演習したい人向けです。
解説もわかりやすく、問題の掲載量も適切です。
余裕があれば取り組めばいいでしょう。
総仕上げにオススメです。
できるだけTOEICで稼ぐ
経済学や小論文や面接は差が付きません。
唯一差が付くのは数学とTOEICです。
ですが、数学の場合はTOEICのビハインドを取り戻すのは相当数学が得意な方ではないと厳しいです。
理系や工学部出身の方が見ても難しい問題が出題されることがあります。
だからあまり数学で差を付けようとは考えない方がいいです。
あくまでも数学は差を付けられない程度に勉強するのが無難でしょう。
差を付けるならばTOEICで800点代を取りましょう。
基本的に700点はないとお話になりません。
本当に差が付くのはTOEICです。
TOEICでできるだけ高い点数を取っておきましょう。
800点取れば大きく差が付きます。
TOEICは短期集中で
編入試験の不合格の原因の9割はTOEICが原因です。
何回でもTOEICの受験ができるので後回しにしがちです。
気がついたら受験が終わっていて、就活が始まっています。
TOEICはダラダラ勉強するのではなく、短期集中で勉強すべしです。
合格者の多くは短期集中で700点~900点を獲得しています。
ダラダラ勉強している方は途中で編入自体を諦める方が多いです。
早い時期に高得点を取れば、専門科目の勉強に全振りできます。
スコアは他の大学でも使い回せます。
ちなみに、ですがTOEICが使える大学は以下の通りです。
参考までに合格の目安点数も示しておきます。
- 東北大学(700点)
- 名古屋大学(800点)
- 神戸大学経営学部、経済学部(750点)
- 横浜国立大学(620点)
- 埼玉大学(700点)
- 和歌山大学(600点)
- 愛媛大学(600点)
- 静岡大学(650点)
- 滋賀大学(650点)
- 長崎大学(600点)
こんなにTOEIC大事なのに編入予備校はあまりTOEICに力を入れていません。
まずは公式問題集をやり込む
公式問題集以上に質が高い問題集や参考書は存在しません。
公式問題集は本番と全く同じ形式であり、作問者も同じです。
特にリスニングは本番とナレーターが同じなので徹底的に何回も聞きましょう。
聞いてるだけでは飽きるので、声に出してみたり・音声を書き起こしてみたりしましょう。
金のフレーズ
TOEIC受験生ならば誰もが使っている1冊です。
TOEICに出てくる独特な単語が網羅されています。
TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
文法について演習量が肝です。
この参考書は解説がわかりやすいです。
大学受験でいう「Next Stage」や「アップグレード」みたいな使い方をしてください。
英語苦手な人向け
おそらく編入試験を目指している方は、一般入試で落ちた人でしょう。
特に英語が苦手な方は編入試験では致命的です。
そもそも英語が苦手な人は自分で勉強する気もしないでしょう。
一般入試と同じ失敗を繰り返したくないならば、他人に勉強を管理して貰うべきです。
そこで、オススメです。
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日々の学習状況を毎日担当コーチにチャットで報告し、アドバイスをもらえます。
併願におすすめ
文系の情報系の学部は数学もあるので、併願しやすいです。
しかも、経済学の受験は11月以降ですが、情報系は夏なので早く合格を勝ち取れます。
まとめ
過去問を手に入れて、傾向をある程度確認しましょう。
その他の科目の対策
学校別対策
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これはAmazonが行う学生への特別サービスです。
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コード入力を忘れないようにしましょう。
入って損はないので、まだ入ってない方は入っておきましょう。
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