今回は社労士のオンライン講座についてリアルに比較しました。
他サイトとは一味違う比較になっています。
また最後に独学についてのコラムも書いてあるので、最後までご覧ください。
目次
社労士の通信講座の選び方
今回社労士の通信講座を比較してわかったことです。
個性バラバラ
今回比較してみて個性がそれぞれ違っていて、比較していて楽しかったです。
自分に合った講座を選ぶといいでしょう。
ざっくりまとめるとこんな感じです。
社労士24 ![]() |
24時間で全範囲を網羅。何周も回せる |
クレアール ![]() |
理解重視系。1年目落ちても再受講できるセーフティコースあり |
山川靖樹の社労士予備校 |
理解重視系。月4400円のサブスク制 |
フォーサイト | 絞り込み系 |
アガルート | 理解重視系 |
教育訓練給付制度は正直微妙
社会人で働いている方であれば、事前に手続きをすれば、教育訓練給付制度で受講終了後に20%返ってきます。
一見するとお得なように見えますが、正直微妙です。
教育訓練給付制度は対象の講座だけなのですが、その対象の講座が正直微妙です。
例えば、社労士24だと「社労士24単体のコース」は対象外で、5万円高い「社労士24+直前対策」だけ対象です。
クレアールだと1年延長できるセーフティコースは対象外です。
山川靖樹の社労士予備校やアガルートのようにそもそも全部対象外の会社もあります。
合格率で選ばない方が良い理由
予備校が出している合格率は、嘘ではないですがおそらく計算方法にトリックがあると思われます。
全受講者に対する合格者数の割合ではなく、試験受けた人に対する合格者数で出しているでしょう。
念のために言っておきますが、これは悪いことではないです。
実際に厚生労働省のホームページで教育訓練給付制度を利用した人の合格率が公表してありますが、試験の受験者数に対する合格者数で計算されています。
当日試験に受けなかった人は合格率の母数に入っていません。
悪意あるような言い方になって申し訳ないですが、明らかに受からないような人が受験しなかったら合格率上がります。
「受講修了者」に対する受験率はどの資格も大体6割弱です。
しかも、教育訓練給付制度の「受講修了者」っていうのは、ちゃんと講座を受けた人です。
教育訓練給付制度はちゃんと受講しないと給付されません。
要するに4割程度は、ちゃんと講座を受けたのに試験を受けていません。
もちろん自信がないから受けない人もいるだろうし、仕事が忙しくて受けられない人もいるでしょう。
さらに「受講修了者」なので、購入したけど勉強していない人は母数に入っていません。
みなさんも経験ありませんか?参考書を買うだけ買って勉強しなかったみたいな。
これは公表されていませんが、おそらく購入だけして手を付けなかったいう人もそこそこいるでしょう。
まあこれは本人の問題なので、予備校は関係ないとは思います。
なので、合格率よりは、講座の内容、講師の教え方や雰囲気、サポートなどで判断しましょう。
1位:社労士24(大原)
コスパ最強の大原の復習講座
なぜか紹介しないサイト多数
「社労士 通信講座 比較」とかで検索しても、大原の通常のコースは掲載されていますが、社労士24が掲載されているサイトを見たことがありません。
社労士24は評判も高く有名なのになぜか他のサイトでは掲載されていません。
大手なのに料金が安い
「社労士24単体のコース」であれば、79,800円で受講できます。
ちなみに、直前コースとセットになっている「社労士24+直前対策」は5万円高いですが、教育訓練給付制度を利用すれば、受講終了後に20%返ってきます。
短いから何周も回せる
社労士24は試験に出る所だけを24時間にまとめています。
これを全部マスターしていれば試験の7割は網羅していて、合格最低点は突破できるよっていう内容になっています。
しかも1テーマ約3分〜15分に分割されているので、スキマ時間に勉強しやすくなっています。
なので、何度も何度も繰り返し回して復習して知識を定着できます。
学習経験者は特におすすめ
過去に社労士の勉強をしたことある方はよっぽど基礎がついていない方以外は社労士24だけで十分です。
社労士24だけを何回も繰り返しましょう。
教材も充実
よく格安系の通信講座に多いのが、紙のテキストついてなくてPDFだけで学習とか、問題集がWEBだけとか手抜きしていますが、さすが大手大原ということもあって社労士24はちゃんと紙に印刷された教材が届きます。
大手の教材なので誤植も少なく安心できます。
教材は以下のものが送られてきます。
- 社労士24専用レクチャーテキスト
- 択一式トレーニング問題集
- 選択式トレーニング問題集
- 横断まとめテキスト
さらにご丁寧に模試もついています。
金沢講師の評判が良い
社労士24では全て金沢講師1人で担当します。
金沢講師の授業はわかりやすいと評判良いです。
大体この手の絞っている系の授業は「テキスト音読しているだけ」とか不評なんですが、最低限の説明はしているし、ちゃんと動画で見る価値のある授業をしています。
声も聞き取りやすいし、邪魔にならない程度に例をいれたり、途中ふざけたりして飽きさせない工夫もしています。
暗記を補助する語呂を入れてくれるのも評判良いです。
大原の自習室が使える
社労士24でも大原の自習室が利用できます。パンフレットに書いてあったので確かな情報です。
ただし予約が必要です。
近くに大原がある方は嬉しいですが、ない人は関係ないですね。
初学者は注意(併用におすすめの講座)
社労士24はあくまでも復習向け教材なので、事前知識がある方や地頭が良い人じゃない限り、いきなり初学者の方が学習して理解できる内容ではありません。
なので、初学者の方は市販の参考書で独学するか、他の講座で知識を身につけた方が良いです。
社労24と他社の講座と併用している方はかなりいます。
独学
事前に独学でTACの「みんなが欲しかった!社労士の教科書」で覚えるのではなくて理解するといいでしょう。
最悪独学で挫折したら、比較的低価格でこの参考書を動画で解説してくれる「独学道場」に切り替えるということもできます。
山川靖樹の社労士予備校
映像の授業を受けたい方は、月額4400円(最低10ヶ月継続)の「山川靖樹の社労士予備校」でインプット系の講座だけ受講して理解するのがコスパ高いです。
社労士24の直前講習は5万円するので、直前講習も「山川靖樹の社労士予備校」で受講するのもありです。
大原の「社労士合格コース」
ある程度お金に余裕がある方向けですが、大原の通常コースの「社労士合格コース」です。
ただ大原は「社労士合格コース」を受講すると、通常79,800円する社労士の講座を27,000円で受講できます。

2位:クレアール
安い割に講義の質はそこそこ
1年目落ちても受講できるセーフティコースが嬉しい
安くてコスパ高い
クレアールの料金は普通に安いです。
しかも他社でありがちな答練や直前講習をオプションで追加料金不要で、全部込み込みなのでコスパは良いです。
セーフティーコースはおすすめ
クレアールの特徴として、1年目落ちても受講できるセーフティコースがあります。
もし1年で落ちても使っていない2年目の分は返金されます。
特に社労士は1年で受かるの非常に難しいので、2年目も受講できるのは非常にありがたいです。
ただし、セーフティコースだと2年扱いになるので、教育訓練給付制度は利用できない点は注意です。
講義の評判はそこそこ
講義の質に関してはさすがに大原など大手には負けますが、クレアールは安い割にそこそこ質高いです。
基本は初心者向けコースの講師は北村講師と神野講師の2人ですが、お二方もそこそこ定評あります。
ただ学習者向けコースの斉藤講師の方が評判は良いです。
初心者向けのコースでも答練とか直前講習は斉藤講師が担当します。
合格すると2万円進呈
社労士の講座は合格特典あるところは少ないですが、クレアールでは合格するとまとまった金額が貰えます。
ただし合格体験記などの執筆(お写真、氏名の掲載あり)が必要です。
詳細は資料請求にてご確認ください!
詳細は資料請求で確認!!
ちょっとクレアールは色々コースが細分化されていたりしてややこしいので、詳細は資料請求にてご覧ください!!
クレアール(←こちらをクリック)するとトップページに飛びます。「資料請求」をクリックしてください。

3位:山川靖樹の社労士予備校
月4400円!!理解重視の授業
とにかく安さが魅力
「山川靖樹の社労士予備校」は月額4400円(最低10ヶ月継続)なので、最低4万4000円です。
普通にめちゃくちゃ安いです。
ちなみに、合格すれば10か月分支払なくても良いです。
しかも他社では大体模試とか答練とか直前講座とかオプションで追加料金払わせて稼ごうとしてますが、全部込み込みで月4400円です。
インプット講座のみ楽天で冊子テキスト買える
基本は冊子テキストはなく、タブレットで電子書籍みたいな使い方をするか自分でプリンターで印刷するかのどちらかです。
冊子テキストについてはインプット講座のみ楽天で販売されています。
インプット講座以外についてはPDFをダウンロードして、自分で印刷します。
一応製本化されたテキストをご希望の場合は、「ページ数×10円」で注文可能ですが、自分で印刷した方がお得です。
モノクロのみのレーザープリンターを使うと費用を抑えられる上に印刷スピードも速いです。
コスパ最強の安いレーザープリンターご紹介します。
ちなみにトナー切れたらメーカー保証対象外になってしまいますが、壊れること覚悟で互換トナーにした方がお得です。
紙も大量消費するので、たくさんストックを持っておきましょう。
こんな感じの穴を空けて、ルーズリーフとして保管するのもいいでしょう。
有名講師
山川靖樹講師は月刊社労士で解説されていたり、元LEC出身なので、授業の質には期待できます。
実際に授業はわかりやすいと評判良いです。
一応講師もう一人いて、社労士試験1位合格の経歴を持つ三宅講師の授業もあります。
内容自体は山川講師と被っています。
二人の授業の違いを見るのも面白いとは思いますが、そういうことをしていたら着実に時間がすり減っていくので、注意が必要です。
授業のテンポはあまり良くない
サンプル講義を見て貰えばわかりますが、授業のテンポはあまりよくないので何回も繰り返し見るという感じではないです。
動画では理解に徹して、復習はテキストを自学自習で読み込むか、「社労士24」のような復習教材を使うのもありでしょう。
全部受講したら消化不良おこしそう
いっぱい講座があるのでごちゃごちゃしています。
講座全部できるならばやった方が良いですが、おそらくほとんどの人は全部できません。
もし全部無理してやろうとしたら消化不良を引き起こすはずです。
自分が必要な講座だけ取捨選択する能力は必要です。

4位:大原の「社労士合格コース」
安定の大原の通常コース
料金
「社労士合格コース」は大手の通常コースなので料金は高いです。
通信の場合料金は22万円で、教育訓練給付制度使えば20%返ってくるので、約4万円後から戻ってきます。
通学と料金は変わらないので、できれば通学の方がいいですが、教育訓練給付制度は通信にしか使えません。
授業はものすごく丁寧
とにかく授業はものすごく丁寧で、理解はしっかりできます。
ただ授業のテンポは悪いので、「社労士合格コース」は経験者の方が受けたら授業の進歩が遅くていらいらするかもしれないです。
社労士24が大幅割引で受けられる
ぶっちゃけ講座の質自体は、LECやTACとそんなに差はないです。
ですが、社労士24が約67%offで受講できるのが最大のメリットです。
大原の通常講座を受ける最大のメリットは、通常79,800円する社労士24の講座を27,000円で受講できます。
「社労士合格コース」でしっかり理解して社労士24で復習しながら定着させることができます。
その他
フォーサイト
他のサイトのランキングを見ると1位になっていることが多いですが、当サイトではランク外にしました。
まず大手よりは安いですが、格安系の通信講座と比較したら全体的に価格が高めです。
一応教育訓練給付制度対象ですが、それでも微妙です。
フォーサイトでは他の資格の講座では内容を絞りすぎじゃね?って思うことありますが、社労士の講座については比較的質が高いと思います。
膨大な量をコンパクトによくまとめていると思います。
あと、「バリューセット3」では不合格時の全額返金保証制度がありますが、返金のハードルが高すぎるので注意です。(多くのサイトでは触れられていない)

アガルート
他のサイトのランキングを見ると2位になっていることが多いですが、当サイトではランク外にしました。
アガルートの社労士の講座は料金は安いですが、他社と比較すると講師の質が落ちます。
アガルートの社労士の講座でよく言われているのが、講師の咳払いやツバの音「ねちょねちょ」が嫌だという口コミをちらほらみました。(確かに嫌だ)
特にアガルートでは行政書士の講座の質が非常に高く、あの感じを期待したら後悔する可能性は高いです。
以前はアガルートの社労士も評判の良い大手予備校出身の講師がいたようですが、やめたのかは不明ですが現在授業は担当していないみたいです。
「社労士24」と併用されている方もちょくちょくみます。

キャリカレ
安いですが、量が少なく内容は薄いようです。基礎固めに使うならばありかもしれません。
担当はクレアールの北村講師なので、クオリティはクレアールと変わらないでしょう。
合格でもう1講座無料、不合格で全額返金(ハードルは高い)があるのが特徴です。
一応キャリカレの社労士の講座を半額近く安く受講する裏技あります。
キャリカレでは合格したらもう1講座無料で受けられる特典があります。
なので、社労士よりも受講料が安くて難易度の低い資格の「合格でもう1講座無料」対象の講座を先に受講して合格します。
比較的難易度が低くて料金の安い「メンタルヘルス・マネジメント講座」か「第二種電気工事士講座」を受けて合格すれば社労士講座が無料で受講できます。
ちなみに、第二種電気工事士を取得すると自分でコンセントやスイッチを交換したり増設できるようになるので、持っていたら役にたつことはあるでしょう。

ユーキャン
教育訓練給付制度の対象で約8万円なので安いです。
基本は動画講義なくてテキストでの自学が中心で、実質参考書購入して独学するのと変わりません。
部分的にしか動画講義はありません。

LEC
大手ですが、社労士に関しては大原比較したらやや弱いです。
工藤講師や澤井講師など有名講師はいます。
通信は他のクラスの授業も見れるので、しっかり講師選べるようです。
TAC
大手ですが、社労士の講座に関してはLECよりは知名度ありますが、大原と比べたら弱い印象です。
効率重視の宮島講師、理解重視の岡根講師が有名です。
独学道場(TAC)
価格は約5万円(キャンペーンで安い時あり)なので非常に安いですが、テキストはTACの市販されている参考書が中心です。
WEBコース、CDコース、DVDコースがありますが、WEBコースかDVDコース選ぶのが無難でしょう。
独学道場の特徴としては、市販の参考書の「みんなが欲しかった! 社労士の教科書」の講義が約30時間分あります。
内容はやや薄いようですが、授業はTACということもあってわかりやすいです。
ただ時間が少ないから説明を割愛して「各自見ておいてください」が多いらしいです。
独学道場を基礎固めに利用して、「社労士24」と併用するのがおすすめです。

大栄
料金は大手より高いのでコスパは非常に悪いです。
テキストの完成度は高く授業は普通にわかりやすいようですが、この金額出すなら「大原の初学者向けコース」にするかなあって思います。
基本は全国の教室でオンデマンドの動画を見るスタイルです。(自宅やスマホでも視聴可能)
教室は自習室として使えますが、教室によっては環境が悪かったりするようです。
あと大栄全体で言われていることですが、教室によってスタッフの当たり外れが激しいようです。
社労士ではわかりませんが、他の資格の講座ではパソコン系の講座の勧誘をしつこくされたみたいなレビューをよくみます。
社労士でもある可能性は高いです。
辰巳法律研究所・佐藤塾
社労士では珍しく女性の講師です。料金は大手とほぼ変わらないです。
ワンコイン模試という500円で受けられる模試は人気あり、他社の受講生も毎年多数受けています。
資格スクエア(終了)
使っている人をあまり聞きませんでしたが、資格スクエアの社労士講座は終了しました。
料金は安かったです。
もう終了しているのに「社労士 通信講座ランキング」みたいな記事にランクインしているサイトあるの笑ってしまいます。
こういうの見る度にちゃんと比較しているのかなって疑問に思います。
iDE社労士塾(閉業)
老舗で井手塾長の評判がかなり高かったのですが、閉業になりました。
コロナ禍で教材作成の為の取引先が軒並み廃業になったので、継続できなかったようです。
井手塾長は現在何をしているのかは不明です。
コラム:独学で社労士は合格可能か?
参考書は揃っているし暗記のゴリ押しなので独学は無理ではないですが、範囲がめちゃくちゃ広いので厳しいです。
何年も受からない人多数
元々社労士自体一発で受かる人は少ないです。
予備校に通っている人でも何回も受験して受かっている人が多いのが現実です。
何回受験しても受からない人も一定数います。
社労士はそれくらい厳しい試験です。
参考書は充実
独学で学習する参考書は充実しています。
ただ社労士の参考書は最近ちょこちょこ絶版になっています。
大原の「読めばわかる! 社労士テキスト」やTACの「合格革命社労士テキスト
」は絶版になりました。
要領が良い人ならばTACの「みんなが欲しかった!」シリーズだけで合格されている方はいるにはいます。
あとはユーキャンを使われている方も多いです。
あと、社労士は法改正がとても多く、法改正の部分から出題されることも非常に多いです。
法改正については、「社労士V」や「月刊社労士受験
」など毎年発刊される雑誌で対策するのがおすすめです。
【予備校組もおすすめ】横断・縦断テキストで知識整理
社労士の試験では似たような用語が多くて頭の中ごちゃごちゃします。
社労士試験の科目には共通する部分がかなり多いので、知識を整理するといいでしょう。
クレアールの北村講師の整理本は評判良いです。
予備校の模試を受けてみよう!
自分の実力・学習の達成度を確認する意味でも模試は受験しましょう。
特に辰巳法律研究所の模試は500円なのでおすすめです。
ちなみに市販でも模試は売られています。
ただ、全体的に模試はどこも本番よりも難しく作られています。悪くても自信を失わないようにしましょう。
モチベーションの維持が大変
社労士は範囲が広くとにかく量が多いのでモチベーション保つのが大変です。
特に社会人の方は働きながら勉強するので、夕方や夜間に疲れている中で勉強するのは非常に大変です。
理論上は参考書だけで合格は可能ですが、とにかくメンタルとの対決になります。
社労士の通信講座おすすめランキング
1位:社労士24
コスパ最強の復習教材

2位:クレアール
安い割に講義の質はそこそこ
1年目落ちても受講できるセーフティコースが嬉しい

3位:山川靖樹の社労士予備校
月4400円!!理解重視の授業

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