大阪大学経済学部3年次編入試験の対策についてです。
目次
日程
11月上旬(京大と試験日連続)
入試科目
1次試験
- 英語(筆記)
- 以下の中から4問選択
- (1) マクロ経済
- (2) ミクロ経済
- (3) 経済史
- (4) 会計
- (5) 統計
2次試験
- 1次試験合格者のみに面接
合格者数
受験者数は50~60人で毎年合格者を10人きっちり出します。
実は穴場です。
また合格しても蹴っている方が毎年2人くらいいますが、ほぼ確実に京大もW合格した方でしょう。
勉強方法
きちんと勉強していたら努力が反映されやすいです。
過去問は大学に請求すれば、2年分取り寄せできます。
英語(筆記)
最近はTOEICやTOEFLに変わっている試験も多いですが、阪大は筆記です。
割と英語は稼ぐところです。
出典は経済系の英字新聞が多く、経済英単語も多く出ます。
基本は英文和訳が中心です。
基礎英文解釈の技術100
自信がない人はここからやりましょう。
ポレポレ
言わずと知れた名著です。
ビジネス英語・貿易実務資料集 高橋伸光
阪大のシラバスを見ると1つだけ経済学部の英語の授業がありました。
この教科書から試験問題出ている可能性はあります。
ただこの教科書はAmazonには売っていなくて、阪大の生協でしか買えません。
もしかしたら他大学の生協からでも取り寄せは可能かもしれません。
また、たまにメルカリでも売られています。
専門科目
合格の目安は6割と言われています。
専門科目は阪大の経済学部で使われている教科書から勉強すればいいでしょう。
(1) マクロ経済
らくらく
初学者用です。
試験対応 らくらくミクロ・マクロ経済学入門(計算問題編) (らくらく経済学入門シリーズ)
スタディガイド 入門マクロ経済学
多くの方はここまでやっています。
ここまでやれば多くの大学で対応できますが、正直重いので省いても構いません。
コア・テキスト マクロ経済学
阪大のマクロ経済学の授業で使われる教科書です。
余裕があればやればいいでしょう。
二神マクロ経済学 第2版
阪大のマクロ経済学の教授であり、二神先生の教科書は多くの大学で使われています。
スタディガイドよりもこちらを優先させた方がいいでしょう。
解答はこちらにあります。



(2) ミクロ経済
らくらく
初学者用です。
試験対応 らくらくミクロ・マクロ経済学入門(計算問題編) (らくらく経済学入門シリーズ)
芦谷ミクロ
神戸大学を受けない方は省いてもいいかもしれません。
ただ割と解説はわかりやすいし、問題の選定は適切です。
武隈ミクロ
武隈ミクロはやっている方多いですが、正直重いので切ってもいいと思います。
奥野ミクロ
おすすめです。編入向けというよりも院試向けです。
問題編もやりましょう。
神取ミクロ
記述対策に有効です。
計算問題もありますが、どちらかというと記述が多めです。
章ごとにキーワードがまとめてあるのでテスト前の最終チェックに最適です。
難易度は芦谷ミクロと奥野ミクロの間くらいです。
基本は問題集を解いてわからない所を「ミクロ経済学の力」を読み返すといいでしょう。
(3) 経済史
唯一阪大だけにある科目です。
しっかり勉強すれば割と点数取りやすいです。
概説日本経済史 近現代
鉄板です。阪大の経済史の教科書として使われています。
西洋経済史
鉄板です。阪大の経済史の授業の教科書です。
鉄道のドイツ史
阪大の経済史の授業の教科書です。
阪大の経済史の先生が書いている新書です。新書なのですぐ読めます。
大学院の過去問
経済史は問題集がないので演習ができません。
入試で経済史が課されてる大学院の過去問を利用するといいでしょう。
ホームページ上で過去問がある大学院のリンクをいくつか貼っておきます。


(4) 会計
会計は捨てている方は多いです。簿記2級レベルを指しています。
ですが、他の科目が難化したように準備はしておいた方がいいです。
なので簿記2級の取得を目指しましょう。
もし最悪編入試験失敗したとしても簿記2級の資格は一生残ります。
おすすめの簿記の通信講座を2つほどご紹介します。
1位:コスパ重視→【アカウンタンツライブラリー】
月額980円で大手予備校のCPA会計学院の講座が見れるのはコスパ最強です。
しかも1か月無料です。
とりあえず無料で1ヶ月だけでもお試しすることを強くおすすめします。
2位:冊子テキストが欲しい→クレアール
リベ大の両塾長イチオシ!テキストありの通信講座の中では一番おすすめです。
多くの通信講座では、動画講義の収録時間が短すぎたり、範囲を絞り過ぎたりしていることが多いです。
クレアールの動画講義は3級30時間・2級46時間なので適量な分量です。
料金など詳しくは資料請求にてご覧ください。
簿記の通信講座の詳しい比較はこちらの記事でしています。

(5) 統計
東北大が統計を出題しなくなったので、阪大だけの科目になりました。
難易度のブレが激しいです。
コア・テキスト統計学
阪大の統計学の講義で使われている教科書です。
意味がわかる統計学
「コア・テキスト統計学」が意味わからない人はこちらがおすすめです。
わかりやすいです。
面接について
大体感覚的に半分ぐらいできたら面接に呼ばれるそうです。
ですが、毎年合格が厳しい人も面接に呼ばれています。
そして面接は圧迫と有名です。毎年泣く方がいます。
併願におすすめな大学
京都大学経済学部
京大と併願は相性悪いです。
試験日連日の上に、阪大の科目が重いです。

神戸大学経済学部・経営学部
併願している方は多いです。
神戸大学の経済学部と経営学部は試験日が同じ為どちらかしか受けられません。
どちらもTOEICです。
経営学部の方が数学が必須ではないので併願しやすいでしょう。
経済学部は数学(必須)+経済学です。

経営学部は経営学など多くの科目から選択できます。

名古屋大学経済学部
TOEIC+経済学と経営学の総合問題ですが、総合問題はかなり簡単です。
ほぼ実質TOEICで合格が決まり、TOEIC800はないと非常に厳しいです。

九州大学経済学部
小論文という名の英語と面接です。
試験の時期も早いですし、阪大の併願としては悪くないでしょう。

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