農業高校から国立大学の農学部に指定校推薦狙いってどう? | SOI~社会を結ぶ情報サイト~
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農業高校から国立大学の農学部に指定校推薦狙いってどう?

中学生向け

進路実績をホームページで見ると意外と農業高校でも国立大学農学部の合格者がいます。

これはほぼ指定校推薦の農業高校枠で合格していると考えられます。

ですが、指定校推薦狙いで農業高校に進学するのはあまりおすすめしません。

 

農業高校から国立大学が難しい理由

事実上指定校推薦しか無理

一般入試で農業高校から合格するのはまず無理です。

普通科のカリキュラムと農業高校のカリキュラムが全然違います。

進学校では受験を意識した勉強している間に、農業高校では牛や植物を育てたりなどフィールドワーク中心です。

一般入試で共通テスト受けて合格するのは絶対無理ではないですが、不可能に近いです。

農業高校の進路実績を見たら、ちょくちょく地方の国立大学の合格者が出ていますが、ほぼ100%指定校推薦です。

 

指定校推薦を持っているかどうかは高校による

農業高校の進学実績を見てみると、学校によって進学実績の差が大きいです。

とある高校は毎年10人以上国立大学の合格者いるのに、とある高校は毎年1人いるかいないかとか差が大きいです。

 

ちなみに、指定校推薦を持っているかどうかはホームページには明記されていません。

合格者が指定校推薦かどうかさえも書かれていません。

学校説明会などで直接教員に聞くしかないです。

 

また指定校あるあるですが、毎年枠があったとしても先輩がやらかしたりしたら、急に枠がなくなることもあります。

 

高校内で1位を取らなければならない

多くの農業高校では国立大学の指定校推薦の枠があっても1枠しかありません。

めちゃくちゃ多くても10枠です。

確かに農業高校だから周りはあまり頭が良くなくてヌルゲーです。

ですが、中には頭いいのに家から近いからって理由だけで農業高校に進学した強者もいます。

特に田舎にその傾向が高いです。

運が悪いとめちゃくちゃ頭良い人と少ない枠を競わないといけません。

 

教師に嫌われたらアウト

大体指定校推薦を多く持っている高校は校則が厳しいです。

農業高校特有のめんどくさい行事や変な風習も従わなければなりません。

いくら良い成績を取っても、指定校推薦は学校推薦なので教師に嫌われたら貰えません。

 

高専から3年次編入の方が現実的

高専で5年過ごして、大学の3年生に編入が可能です。

一般入試では、古文とか日本史とか受験しなければなりませんが、編入試験は化学とかTOEICとか関係ある科目しかしなくていいので楽です。

しかも推薦ではないので教員に好かれる必要もありません。(編入の推薦制度もあります)

 

もちろん農学部でも3年次編入はやっていますが、一番難関大で広島大生物生産や筑波大です。

もし、工学部ならば京大や東大や九大や東工大や阪大にも高専からの3年次編入の枠があります。

工学部編入であれば、基本高専生しか受けられないので倍率が低めです。

 

編入についてはこちらをご覧ください。

編入のメリットとデメリット 3年次編入合格の戦略とは??

 

ちなみに、農学部の3年次編入はこちらでまとめています。

【国公立大学】農学部 編入 実施一覧

 

普通に進学校で頑張るのが無難

普通科から推薦も狙える

高校の評定をしっかり取る必要はありますが、気合いさえあればなんとかなります。

進学校だと校則も緩い為成績さえよければ基本的に推薦は貰えます。

大学によっては推薦でも共通テストを受ける必要がある場合もあります。

はっきり言って、一般入試で受けるよりもかなり楽です。

 

一般入試で頑張る

あとは一般入試で頑張ることです。

もちろん推薦を狙いつつ、地道に実力を身につけるのが一番無難です。

 

コメント

  1. 元園芸科 より:

    農業高校からでもAOや公募推薦なら可能性がありますよ!
    私自身そうでしたし、友人でも何人かいました。将来の展望がはっきりと定まっていて、かつその大学でなければやれないようなことを学びたいというのであれば狙えると思います!

  2. 数年前の農高、農学卒 より:

    本文にある農高から指定校推薦は公募推薦(職業高校枠)の誤りで正直かなり危険な進路選択だと考えます。
    農業高校生の実績面の評価は農業クラブ活動や資格取得でなされますが農ク活動の盛んさは学校の設備や教員の熱心さによるところが大きく生徒個人ではどうにもならない場合が多いです。また学部進学後の学習は大多数の普通科出身者に合わされることが多く低学年時の専門科目は高校時と被る学習が多く一方で3-4年時は化学や英語、数学など高校時未履修の科目による抜けに悩まされることが多いです(本人次第でどうにでもなりますが専門職希望で院試まで考えると大学入試を経てる方が無難です)。
    高校農業科(実務より)と大学農学科(理論より)では学ぶベクトルが違い双方を勉強することの利点は認めます。しかし正直な話、高校レベルの実務は社会に出てから学ぶことも可能であり、中高生がその分野に興味があるのであれば普通科で勉強しつつ近隣の農家や青果市場などでアルバイトをしてみて実務に触れてみることを勧めます。

    話は変わりますが、農業高校の教科書や実習は学部の教科書や実習より体系立っており農学部1,2回生や新規就農者は一読してみることと勧めます。また農高出身者は目的意識をもって進学している方が多く大学に入れさえすれば活動的に勉学に励んでる方も多いことを追記しておきます。
    また高卒時就職を考えると工業高校や商業高校、福祉高校などと比べ取得できる資格が少なく、また造園などを除けば就職口も少ないのが現状です(志望高校の就職先を一読してみることを勧めます)。

  3. 数年前の農高、農学卒 より:

    現在は安価なオンライン教材もあるので一般入試で農業高校から国立大へ進学することも不可能ではありませんが、これは在学生に向けたメッセージであり進学希望の中学生には普通高校への進学を勧めます。
    センター試験の勉強と高校の卒業研究の提出を両立させることはとても難しいことです。