進路実績をホームページで見ると意外と商業高校でも国立大学や関関同立など経済学部の合格者がいます。
これはほぼ指定校推薦の商業高校枠で合格していると考えられます。
ですが、指定校推薦狙いで商業高校に進学するのはあまりおすすめしません。
目次
商業高校から大学をおすすめしない理由
事実上推薦しか無理
一般入試で商業高校から合格するのはまず無理です。
普通科のカリキュラムと商業高校のカリキュラムが全然違います。
進学校では受験を意識した勉強している間に、商業高校では受験とは関係ない簿記とか会計中心です。
一般入試で共通テスト受けて合格するのは絶対無理ではないですが、不可能に近いです。
商業高校の進路実績を見たら、ちょくちょく地方の国立大学の合格者が出ていますが、ほぼ100%指定校推薦です。
一般入試で現役合格はまず無理
1浪して河合塾など大手予備校にみっちり通って関関同立や慶應に合格する方はまれにいます。
ですが、現役で一般入試で関関同立などに合格するのは不可能に近いです。
指定校推薦を持っているかどうかは高校による
商業高校の進学実績を見てみると、学校によって進学実績の差が大きいです。
とある高校は毎年10人以上国立大学の合格者いるのに、とある高校は毎年1人いるかいないかとか差が大きいです。
ちなみに、指定校推薦を持っているかどうかはホームページには明記されていません。
合格者が指定校推薦かどうかさえも書かれていません。
学校説明会などで直接教員に聞くしかないです。
また指定校あるあるですが、毎年枠があったとしても先輩がやらかしたりしたら、急に枠がなくなることもあります。
高校内で上位を取らなければならない
多くの商業高校では国立大学の指定校推薦の枠があっても1枠しかありません。
めちゃくちゃ多くても10枠です。
確かに商業高校だから周りはあまり頭が良くなくてヌルゲーです。
ですが、中には頭いいのに家から近いからって理由だけで商業高校に進学した強者もいます。
特に田舎にその傾向が高いです。
運が悪いとめちゃくちゃ頭良い人と少ない枠を競わないといけません。
いかに資格を取るか
例えば、簿記では大学生や一般人が受ける日商と、商業高校生のみが受ける全商があります。
全商は簿記以外に多数試験があり、1級2級3級と段階的です。
- 珠算・電卓実務検定試験
- 簿記実務検定試験
- ビジネス文書実務(ワープロ実務)検定試験
- 英語検定試験
- 情報処理検定試験(プログラミング部門)
- 情報処理検定試験(ビジネス情報部門)
- 商業経済検定試験
- 会計実務検定試験
この全商をいかに取るかによって就職や指定校推薦が取れるかどうか掛かっています。
教師に嫌われたらアウト
大体指定校推薦を多く持っている高校は校則が厳しいです。
商業高校特有のめんどくさい行事や変な風習も従わなければなりません。
いくら良い成績を取っても、指定校推薦は学校推薦なので教師に嫌われたら貰えません。
全商推薦もある
全国商業高等学校協会の推薦入試があります。
推薦は日東駒専や関関同立やMARCH中心です
全商推薦はいかに資格を取得するかに掛かっています。
基本は大学生や一般人が受ける日商簿記2級か、商業高校生が受ける全商簿記1級を取得すれば条件を満たせます。
全国規模なので、評定と資格さえ取れば全国どこの学生でも推薦される可能性あります。
商業高校生だけで勝負なので競争率はあまり高くないです。
ですが、しっかり条件があります。
評定は4.3以上、全商簿記1級と全商英語検定1級を取れば条件を満たせます。
推薦の大学は関関同立とかMARCHや日東駒専が多いです。
こちらのpdfに大学一覧がまとめられています。
評定基準や資格の条件が書かれています。
http://johokoko.ed.jp/wp-content/uploads/2017/02/H28zensyosuisen.pdf
公募推薦という道もある
日商簿記1級を持っていたら、かなり推薦に強いです。
簿記が優遇されると公表されている大学は商工会議所のホームページでまとめられています。
高校内で上位ならば就職した方が良い
経済学部や商学部の指定校推薦枠を手に入れるには高校内で上位を取らないければなりません。
ですが、そもそも商業高校卒で就職した方が就職良いし、進路希望者もあまりいないはずです。
あと、本当は大学進学するほど頭良いのに実家が貧乏で商業高校に進学した方もいるはずです。
商業高校では成績上位順から高校にきた求人票を選べます。
つまり成績上位だと地元の大企業の求人を選べるわけです。
このご時世、文系である経済学部を卒業しても大した就職はありません。
特に地方の経済学部はあまり就職よくないです。
しかも大学進学には多額のお金が掛かるし、結局商業高校で上位取って大企業に就職する方が良い就職ができます。
大学進学が目的ならば高専から3年次編入の方が現実的
高専で5年過ごして、大学の3年生に編入が可能です。
一般入試では、古文とか日本史とか受験しなければなりませんが、編入試験では学問に関係ない科目は勉強しなくてもいいです。
しかも推薦ではないので教員に好かれる必要もありません。(編入の推薦制度もあります)
もちろん経済学部でも3年次編入はやっていますが、関関同立やMARCHや地方国立大の方も受けるので難易度は高めです。(まれに高専から経済学部受ける人もいます)
もし、工学部ならば京大や東大や九大や東工大や阪大にも高専からの3年次編入の枠があります。
工学部編入であれば、基本高専生しか受けられないので倍率が低めです。
編入についてはこちらをご覧ください。
普通に進学校で頑張るのが無難
普通科から推薦も狙える
高校の評定をしっかり取る必要はありますが、気合いさえあればなんとかなります。
進学校だと校則も緩い為成績さえよければ基本的に推薦は貰えます。
大学によっては推薦でも共通テストを受ける必要がある場合もあります。
はっきり言って、一般入試で受けるよりもかなり楽です。
あと、偏差値60以上の進学校であれば、関関同立やMARCH、もっと偏差値の高い高校だと慶應の指定校推薦の枠を持っています。
一般入試で頑張る
あとは一般入試で頑張ることです。
もちろん推薦を狙いつつ、地道に実力を身につけるのが一番無難です。
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