二次試験の地学の参考書は非常に少ないです。
また高校の授業やスタディサプリや東進でも理系の地学の講座はありません。
地学は高得点は難しいですが、少ない勉強時間で合格点を獲得することが可能です。
また後期には二次試験に地学でしか受験できない大学がかなり倍率が低いので大穴です。
中には前期は二次試験も共通テストも化学と生物で受験して落ちたのに、後期はほとんど勉強したことのない地学で受かった強者もいます。
地学は少し生物や地理と被った分野があります。
社会は地理と被っている部分が多いので、共通テストは地理で受験すると負担が軽くなります。
目次
地学で受けられる学部は?大学は?
東大と京大は二次試験地学で受けることができます。
医療系の学部は東大や京大以外はほとんど受けることができません。
工学部も物理と化学のみでしか受けられないことがほとんどです。
理学部や環境系の学部や農学部は地学で受けられる可能性が非常に高いです。
ちなみに、岡山大学は2次試験で地学が使えなくなりました。
地学で受けられる大穴の大学
2校とも後期ですがご紹介します。
見出しの大学名をクリックしたら各大学の詳細がご覧になれます。
大阪公立大学、理学部地球学科後期
元々は大阪市立大学でしたが、府大と合併して大阪公立大学になりました。
受験者数は非常に少ないので穴場です。
受験者数 | 合格者数 | |
2015年 | 6 | 3 |
2016年 | 7 | 4 |
2017年 | 17 | 4 |
2018年 | 12 | 3 |
2019年 | 3 | 3 |
2022年 | 12 | 4 |
追記:
入試方法が変更になったとメールいただきました。
地学受験生様とヤシちゃンゴ様メールにてありがとうございました。
二次試験は筆記試験から面接になりました。
面接は口述で地球に関する自然科学の基礎的事項についての口頭試問です。
そして共通テストと二次試験の配点は変更になりました。
共通テスト:二次試験=600:300になりました。
共通テストの比重が以前よりも倍になりました。
傾斜配点で国語の配点が少なく、理科の配点が高めです。
どちらにせよ面接で地学について聞かれるので、ノー勉はきついでしょう。
千葉大学、理学部地球科学科後期
共通テスト450点、二次試験300点の地学のみでこちらも地学の配点が高いです。
共通テストは地学で受けてなくても受けることができます。
また受験者数は少ないです。
受験者数 | 合格者数 | |
2015年 | 29 | 11 |
2016年 | 17 | 5 |
2017年 | 25 | 5 |
2018年 | 15 | 6 |
2019年 | 21 | 5 |
2020年 | 17 | 5 |
2021年 | 18 | 5 |
2022年 | 24 | 5 |
ちなみに、センター試験生物・化学で受験したのに、前期落ちて後期千葉大地球科学科出して短期間で無理やり詰めて合格した人は1人だけ知っています。
早稲田大学 教育学部 地球科学専修の「地学受験枠」
こちらはおまけです。地学受験生様からメールにていただいた情報です。
・地球科学専修をめざす受験生へのお知らせ
-2009年度一般入学試験より,「地学」選択受験者から5名程度を選抜します-
教育学部理学科地球科学専修の一般入試は,外国語,数学,理科の3教科で実施されており,理科は物理・化学・生物・地学の4科目のなかから科目を選択となっています.しかしながら,地学で受験する学生は30名程度(物理や化学選択者に比べ,わずかに2.5%程度)であり,地球科学専修の入学者で地球科学専修の入学者で地学受験者はこれまでほとんどいません.高等学校で地学I,IIを学んだ受験生を積極的に受け入れることは,地球科学専修にとっても,また高等学校の地学教育の促進にとっても重要なことと考えます.<br> 高等学校で地学をしっかり学んで,地球の未知の世界の探求を私たちと一緒にやりませんか.
引用:http://www.waseda.jp/prj-edu-earthsci/news/2011/Entrance_Exam.html
愛媛大学理学部地学受験
愛媛大学は、2次試験を「数学」「物理」「化学」「生物」「地学」から1科目選べるのですが、地学だけ圧倒的に受験者数少ない上に、ボーダも低いですがボーダーは実際よりもっと低い可能性あります。
受験者数 | 合格者数 | |
2023 | 18 | 9 |
2022 | 14 | 9 |
2021 | 5 | 4 |
2020 | 14 | 8 |
2019 | 14 | 8 |
2018 | 19 | 8 |
2017 | 11 | 6 |
2016 | 29 | 8 |
ただし募集人員8名に対し、合格者8名以下の年もあるのであまりに点数低かったら落ちるみたいです。
ただ合格最低点が「地学」だけ開示されてないんですよね。受験者のレベルは他の選択科目と比べて低いのかなあと察します。
共通テスト:2次=700:400(2次は地学300点+調査書100点)です。
400点代でも地学で8割〜9割取れば可能性あるかもしれません。
地学自体は物理や生物や地理と被っている範囲多いので、共通テスト終わってから詰め込めばなんとか間に合う可能性はあると思います。
ちなみに、以前千葉大の地球科学科の後期試験を全く地学勉強したことないのに、直前に詰め込んで合格した人を見たことあります。
地学の勉強法はこちらの記事をご覧ください。
筑波大学 生命環境学群(生物資源学類・地球学類)
筑波と言えば旧帝大ほどではないですが難易度が高いです。
名門の筑波大でかなり負担を軽くして受験できる裏技です。
「生命環境学群 生物資源学類と地球学類」はなんと2次試験地理と地学で受験できます。
地理と地学は範囲が被っているし、地学は範囲が狭いのでかなり負担が軽くなります。
これはバグ技過ぎて他にも2次試験地理と理科で受験できる東京都立大学では地理と地学の組み合わせは封じられています。
2次試験地理自体珍しいのですが、論述中心なので高得点は取りにくいですが大きくこけることは少ないです。
地学よりは地理は過去問や問題集充実しているので勉強はしやすいです。
共通テストも理科1科目と社会1科目なので理科2科目用意する必要がありません。
ただこれもリスクがあって、科目絞っている分、後期試験や共通テストこけたら他の大学を受験しにくくなります。
二次試験の地学の勉強方法
教科書
まずは、地学の教科書です。一通り教科書で知識を入れましょう。
他の科目のように参考書もないので、教科書を使います。
要点がまとまっている新書も併用するといいでしょう。
資料集
地学の資料集です。生物や化学同様カラー刷りですが、非常に薄いです。
視覚的に理解しましょう。
短期攻略 大学入学共通テスト 地学 (駿台受験シリーズ)
共通テスト地学の唯一の問題集です。
センサー地学
2次試験向けでちゃんと市販されているのはセンサー地学しかありません。
ネットで購入すると解答がなかったり、なぜか定価よりも高いです。
普通に教科書扱っている本屋さんで新品を注文できるので、絶対本屋さんのほうがいいです。
ただ学校に連絡入るかもしれないですが、ちゃんと勉強する分には問題ないでしょう。
(化学や物理を入試で使わないのを恨まれる可能性ありますが)
【絶版】入試正解集
入試正解集はなぜか平成28年度までしか出版されていません。
しかも絶版になっていてたとえ売っていたとしても超プレミア価格なのであきらめましょう。
赤本
志望校の赤本の地学の問題を真っ先にやりましょう。
市販の問題集ないので他の大学の地学の問題やることをおすすめします。
追記
Twitter上で地学の標準問題精講を自作して公開されている方がいたので、ご紹介します。
現役の東大生みたいです。
今現在確認された誤字を訂正しました。https://t.co/LcO7qqBaay
— ソレ (@TKD_LiSA_BKW) May 3, 2020
あと論述の問題集公開しているホームページを見つけました。
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