今回は昔あった報奨金の制度について解説します。
併せて今では考えられない時代背景についてもご紹介します。
これを知れば何か感じることがあるでしょう。
目次
昔あった報奨金とは?
2005年までは奨学金を一気に全額繰上返還したら、報奨金が貰えました。
1999年以前に奨学金借りた人は、全額繰上返還金額の10%も返ってきます。
200万円一気に返せば、20万円も返ってきます。
10%返ってくるのならば、すぐにでも返したいですね。
その後5%、3%と落ちて行って2005年に報奨金は廃止されました。
条件は?
- 1種
- 最終割賦金の返還期日の4年以上前に一括返済
時代背景
学費が今よりもかなり安い
昭和の大学生は今の学費の半分です。
出典:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/kokuritu/005/gijiroku/attach/1386502.htm
教師になったら奨学金免除
これは聞いたことある方も多いでしょう。
この制度は報奨金と共になくなりました。
他にも免除になる職業は多数ありました。
日本育英会奨学金返還免除規程第3条第5項に規定する免除職(常時勤務を要するもの)
- 小学校・中学校・高等学校(特別支援学校の小学部・中学部・高等部を含む。以下同じ)・中等教育学校の校長・副校長・教頭・主幹教諭・指導教諭・教諭・養護教諭・栄養教諭又は常勤講師の職
- 高等専門学校の校長・教授・准教授・助教・助手又は常勤講師の職
- 大学の学長又は大学若しくは大学院の教授・准教授・助教・助手又は常勤講師の職
- 少年院において小学校・中学校で必要とする教科又は高等学校に準ずる教科を授ける者の職
- 文部科学大臣の指定した別記の試験所・研究所又は文教施設において、教育又は研究を行う者の職(学部で受けた奨学金は該当しません。また、組織の再編等により一部の部署のみが指定となっている場合がありますのでご注意ください。)
ただ保育士や看護師や市役所職員や国家公務員が対象外になっているのは疑問に感じます。
銀行に預けたらお金が増える
今の金利は0.002%とかです。高くても0.15%とかです。
今はまず1%超えることがありえないです。
なんと平成初期は最高6%ありました。
80年代は80年代中期に6%代から3%代に落ちることはありましたが、今と比較したら比べ物にならない程高いです。
奨学金を借りて銀行に預けておくだけで金利が期待できました。
消費税がない・低い
今消費税があるのが当たり前ですが、導入されたのは1989年です。
それ以前は消費税という概念がありませんでした。(代わりに物品税がありました)
そして、消費税は3%から5%…8%…10%と上昇しています。
平成に生まれた私達は消費税がない世の中を知りません。
今後も上がり続けるのは予想つきます。
最後に
何が腹立つかってこんな恵まれた社会に生きていたおじさん・じいさんが教育の制度を変えて大学共通テストとか作っています。
さらに奨学金制度の連帯保証人を月々多額な額が天引きされる機関保証に変更しようとしています。
何か感じることがあるのではないでしょうか?
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