奨学金の「繰上返済」を絶対におすすめしない理由

奨学金

日本支援機構の奨学金の繰上返済をしないほうがメリットが大きいと考えています。

理由について解説します。

 

奨学金の繰り上げ返済とは?

日本学生支援機構の奨学金の繰り上げ返済の仕組みは、あくまでも返済の期間が短くなるだけです。

 

例えば月1万円ずつ返済しているのであれば、12万円繰り上げ返済すれば、返済期間が1年短くなるだけです。

月々の返済金額が少なくなることはありません。

 

繰り越し返済のメリット

払う利息が減る

2種の場合は利息があります。

早く返せば支払う利息が減ります。

 

機関保証の保証料が返ってくる場合がある

これは知らない方が多いでしょう。

 

一応日本支援機構のホームページを見ると機関保証に支払った保証料が返ってくると書いてあります。

次のいずれかに該当する場合は、支払われた保証料の一部を保証機関(協会)からお返しする場合があります。
・全額繰上返還をして、返還期間が短縮されたとき。
・一部繰上返還をして、返還期間が短縮され、返還が完了したとき。
・機構の返還免除の適用を受け、返還が完了したとき。
お返しする保証料の振込先は、原則として奨学金振込口座または振替用口座(リレー口座)です。

引用:https://www.jasso.go.jp/shogakukin/moshikomi/houhou/hosho_sentaku/kikan_hosho.html

ですが、明確な基準は書いていないし、実例をあまり見たことがありません。

 

一応探したら数件事例はありました。

300万返したら10万円返ってきた事例です。

『奨学金を繰り上げ返済したら』
こんばんは🌙突然ですが、今日こんな手紙が届いたので、記事を書いてみました。僕は大学時代に奨学金を当初8万円、大学4年の途中から3万円の計約330万円を借りて…

 

500万返したら16万円返ってきた事例です。

 

一種はそもそも利息なし

一種の場合そもそも利息なしなので、早く返そうが遅く返そうが返す額は同じです。

 

二種でも利息が安すぎる

二種は利息があります。

利率固定方式と利率見直し方式がありますが、主に利率固定方式で考えます。

金利の上限は3%

日本学生支援機構では、金利の上限は3%と定められいます。

ですが、実際は過去に一番高い時でも1.9%なので2%超えたことすらありません

他のローンと比較しても破格な金利

日本支援機構の奨学金の金利は国や銀行の教育ローンと比べても、金利がかなり低く設定されています。

 

あと住宅ローンや車のローンと比較しても安いです。

どうしてもお金を借りたくなって、カードローンを借りたら利率は大体3.0%~18.0%なのでかなり奨学金の金利は安いです。

リボ払いも18%くらいです。

 

一気に返しても報奨金がない

以前は奨学金を一気に全額繰上返還したら、報奨金が貰えました。

 

1999年以前に奨学金借りた人は、全額繰上返還金額の10%も返ってきます。

その後5%、3%と落ちて行って2005年に報奨金は廃止されました。

 

国民年金の2年前納の方が割引大きい

国民年金は2年前納のシステムがありますが、2年分を一気に支払うと年平均で約1.8%の割引があります。

奨学金は過去に一番高い時でも1.9%で、1%超えることも少ないです。

はっきり言って、奨学金の金利よりも、国民年金の割引の方が大きいです。

 

しかも、国民年金は所得控除の対象です。

次にご紹介しますが、奨学金はいくら払っても控除になりません。

 

国民年金を使っている人であれば、奨学金の繰り越し返済よりも、国民年金の2年前納を優先させるべきです。

 

一気に返しても所得控除にならない

奨学金返済は所得控除になりません。

国民年金や国民健康保険は控除の対象になります。

 

例えば、副業とかで仮想通貨なので1発当てて稼いだお金で奨学金を返済して、3月に確定申告したら手元にお金がなくて税金を支払えなくなるとか考えられるので要注意です。

 

国民年金の前納であれば、控除の対象になるので、税金の心配はあまりしなくても大丈夫です。

 

返し終えた頃に給料が上がる

20年で返すとして返し終えた頃にには、40代前半くらいでしょう。

その頃には昇進していて課長とか役職付いていて、生活にも余裕があるはずです。

 

20代や若い時は給料低い上に奨学金返すのは大変です。

現実は給料増えた頃には、返済終わっています。

 

貯金は持っておきたい

世の中何があるかわかりません。

会社勤めしていても転勤や異動で部署が変わって、合わなくなって会社を辞めざるえなくなるとか考えられます。

そういう時に貯金があれば、数か月働かなくても生きていけるのでスパッとやめれます。

 

死んだら払わなくてもいい

極論ですが、死んだら奨学金は免除になります。人に迷惑を掛けることもありません。

 

事故や病気などいつどこで何があるかわかりません。

繰り越し返済をしていたら、払ったお金は戻ってきません。

もしお金が残っていれば、遺産は相続できます。

 

本人が死んだら、親など保証人の方が手続きをすれば免除になります。

死亡による免除のとき

  • 住民票を提出する際は、個人番号部分を非表示とした住民票を取得した上で、本機構に提出してください。
  • マイナンバー関係書類をすでに本機構にご提出いただいている場合は、上記2の本人死亡の事実を記載した公的証明書を省略することが出来ます。

引用:https://www.jasso.go.jp/shogakukin/henkan_konnan/menjo/ippan_menjyo.html

 

まとめ

基本的には奨学金の一括返済はあまりメリットがありません。

お金を節約して繰り越し返済するぐらいならば、普通にゆっくり20年掛けて返した方がいいでしょう。

本当にお金の余裕がある人だけが繰り越し返済すべきです。

 

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