い今回は社会人公務員のオンライン講座についてリアルに比較しました。
他サイトとは一味違う比較になっています。
また最後に独学についてのコラムも書いてあるので、最後までご覧ください。
こちらは社会人(経験者採用) 向けの記事となっています。
その他向けの記事はこちらです。
・大卒行政職公務員試験 通信講座ランキング
・高卒公務員(初級) 通信講座ランキング
・技術系公務員(土木、建築、機械、電気・電子・情報) 通信講座ランキング
この記事の対象者
この記事を対象にしているのは1つのみです。
大卒後5年~12年程度民間企業で働いて公務員に転職したい方
社会人枠で民間企業から公務員の行政職(事務職)に転職したい方を対象にしています。
社会人公務員とは
受験資格
受験資格は自治体によって異なります。
職務経験
「職務経験が通算して5年以上ある人」が条件になっていることが多いです。
年齢
自治体によっては昭和〇年4月~平成〇年4月と年齢が指定されていることもあります。(30代であればまあ大丈夫)
特別区のように60歳未満というパターンもあります。
試験内容
自治体によって異なりますが、基本的には教養試験(マーク式)と、職務経験論文・課題式論文・面接(グループディスカッションがある場合あり)です。
教養試験は必要最低限で十分
1次試験は教養試験で倍率5倍くらいなので、50人受験者いたら10人しか合格しません。
ですが、そもそもみんな社会人として働きながら勉強しているし、全体のレベルとしては低いです。
ただ勉強していなかったら、普通に落ちます。
だから落ちない程度に必要最低限の勉強しなければなりません。
ちなみに、教養試験の代わりにSPIを実施している自治体もあります。
論文重視
職務経験論文は試験本番は書き写すだけ
社会人採用の公務員試験では、職務経験論文がほとんどあります。(自治体によってはアピールシートとか呼ばれている場合あり)
職務経験論文は「今までの仕事でやってきたこと」、「それをどうやって公務員として生かすか」を問われます。
当然社会人採用は即戦力が欲しいのでかなり重視されるし、面接でも職務経験論文で書いたことを元に質問されます。
職務経験論文で書いたことは面接にも左右されるので非常に重要です。
ぶっちゃけて言うと、出される問題は決まっているので事前に論文用意して置けば、試験本番で思い出しながら書き写すだけです。
だから事前に論文を書いて、人に添削して貰って良い論文を作っておく必要があります。
逆に試験ぶっつけ本番で、その場で文章を考えて書く人はまず落ちます。(実際やっちゃている人は多い)
課題式論文
職務経験論文だけで課題式論文はない自治体もあります。
課題式論文は出題されたテーマを元に自分の意見を書くタイプの論文です。
正直な話、時事に絡んだテーマが出やすいので、出題されるテーマは予想できなくもないです。
これもある程度、添削などして練習する必要あります。
30歳までであれば一般枠も受験できる
社会人枠は募集が少ない
社会人の経験者枠は1名とか2名しかないこともざらで倍率が高いです。
社会人枠の実施自体していない自治体も多いです。
政令指定都市とか特別区とか大きい市や国家公務員では積極的に実施されていますが、田舎では実施されていないこともあります。
一般枠の年齢制限
大体30歳までならば一般枠で受験できます。(自治体によっては35歳までとかある)
なので、もし20代後半~30代前半であれば、大学生に混じって一般枠で受験するのもありでしょう。
一般枠は仕事辞めて勉強する覚悟が必要
ただ一般枠の筆記試験は仕事しながら受かる生ぬるい試験ではありません。
時間に余裕のある大学生がかなり時間を掛けて受験する試験です。
東大出身とかよっぽど地頭が良い人でもない限り、仕事辞めて半年~1年本気で勉強しないと厳しいです。
一応年齢による差別がないことは建前にはなっていますが、面接では「なぜ仕事を辞めたのか?」は必ず聞かれます。
ちなみに、一般枠の行政職の通信講座の比較はこちらの記事で行っています。

1位:クレアール
最低限の筆記対策&手厚い面接・論文対策
料金が安い
通信講座に特化しているので、LECやTACと比較したら4割くらい安いです。
ちなみに、LECやTACは通信も通学もほとんど料金変わりません。
必要最低限の教養試験対策
過去問を分析して頻出分野だけに絞っているので、必要最低限しか勉強しません。
出にくい分野は切っているので、テキストが薄いわけです。
これを「非常識合格法」とクレアールでは呼んでいます。
ちなみに、社会人公務員試験向けの市販の参考書はあまり充実していません。
そもそも受験者数が少ないので本を出版してもあまり売れないのでしょう。
だから、多くのサイトでは社会人採用でも一般受験向けの参考書をおすすめしています。
社会人の公務員試験で一般受験向けの参考書をやるのはオーバーワークです。
ただでさえ働きながら勉強しているのに、暇な大学生と同じ教材では時間がなくて消化不良起こします。
模擬面接・論文・質問が無制限
クレアールでは、筆記試験は必要最低限だけやって突破して、面接で差を付けるという作戦です。
「論文」は、講義の中で出された課題については、無制限で添削してくれます。
特に社会人公務員では論文が重視されるので非常に助かります。
「模擬面接」は水道橋のクレアール校舎に来校可能な場合は、プロ講師による模擬面接が無制限です。
首都圏以外の方でも、面接カードを見ながらの電話で模擬面接を実施しています。
もちろん、面接シートの添削も無制限です。
また質問の回数も無制限でできます。
サービスの詳細は資料請求にてご覧ください。
おすすめコース
社会人経験者ハイスピード合格Aコース
Aコースは教養試験と小論文の回数が多いです。これが一番無難でしょう。
社会人経験者ハイスピード合格Bコース
Aコースをさらに絞ったのがBコースです。時間がない人向けです。
社会人経験者15ヵ月合格コース
全部を網羅したのが15ヵ月合格コースです。余裕がある人はおすすめです。
他の科目で切られている自然科学(理系科目)、人文科学(歴史とか地理とか)があります。
コースの詳細は資料請求にてご覧ください!
2位:LEC・TAC
無難な選択。
どちらも大きな差はないので、TACとLEC両方を選びました。
通学と料金がほぼ同じ
通信でも通学と料金あまり変わりません。
安いから通信にしたいという人には向きません。
大体料金としてはクレアールの4割増しくらいの料金です。
大手なので料金は高めです。
大手だから情報量が多い
両社共に超大手で圧倒的な実績があり、情報量に関してはピカイチです。
特に面接に関してはめちゃくちゃ情報を持っていて、ファイルに大量に保存しています。
校舎に出向けばいくらでもファイルを閲覧できます。
ただし、社会人採用試験に関しては面接での質問は職務経験論文でコントロールできるのであまり役に立たないでしょう。
筆記試験から面接・添削まで手厚いサポート
面接や添削のサポートは大手はピカイチです。
格安の通信講座では手抜きされていることが多いので注意です。
まれに社会人の公務員試験でも集団討論(グループディスカッション)が実施されている場合があります。
クレアールではグループディスカッションは直接水道橋の校舎に行かないとサポートを受けられません。
ただ社会人の場合は仕事で日頃からグループディスカッション的なことをやっているはずなので、特別な対策は人によっては必要ないでしょう。
自習室が使える
通信生であっても自習室が使えます。
特に社会人であれば、仕事帰りや休日に自宅以外で勉強する場所があると集中できます。
もし有料自習室を借りるとしても、月1万円程度掛かります。
有料自習室を借りることを考えたら案外高くないかもしれません。
ですが、予備校の自習室はやや使いにくいという口コミもあります。
基本的にはどの校舎も空き教室を使うのでコロコロ移動させられたりとか、自習室の時間が日によって異なるようです。
だから、校舎によっては有料自習室と比較したらかなり使い勝手が悪いです。
詳しくはお近くの校舎へ直接お問い合わせください。
近くに校舎があればあり
自習室が使えたり、面接の指導が無制限にできるのは魅力ですが、近くに校舎がないとあまりメリットがないです。
そうなってくると通信の意味があまりないです。
【裏技】割引制度を利用しよう
多くの比較サイトでは、奨学生の割引を考慮して比較していません。
一応TACもLECも最大30%オフの奨学生があります。
30%オフは出なくても、10%オフや20%オフも実際に出るようです。
簡単な作文書くだけなので是非チャレンジしてみましょう。
割引が高い方を選ぶのもありでしょう。
3位:東京アカデミー
論文対策+情報収集だけに使うならあり
料金
- 社会人経験者枠 教養試験対策+職務経験論文対策コース:66,000円(税込)
- 社会人経験者枠 職務経験論文対策コース:36,000円(税込)
おすすめは安い「社会人経験者枠 職務経験論文対策コース」です。論文添削5枚だけのコースです。
教養試験対策のあるコースは高卒や一般枠のテキストを使い回しているだけなので、量が多いのでおすすめしません。
動画講義なし・質問5回までなど
大体通信講座といえば動画講義がありますが、東京アカデミーの場合はテキスト+出たDATE問(過去問)のみです。
科目によってはテキストのみで理解するのは厳しいかもしれません。
一応課題があって提出する形となっています。(提出期限はありません)
1週間程度で課題が返ってきて添削されます。
また、質問用のSOSカードは5枚までしかありません。追加での販売もありません。
もちろん自習室は通信生は使えません。
ファイルに大量にためられた情報は閲覧可能
面接で聞かれた内容等は「受験報告書」としてファイルに大量にためられていて直接校舎に出向けば閲覧可能です。
もちろん論文で過去に出題された内容も閲覧できます。
大手なので情報量に関しては莫大な量を保持しています。
また、通信生であってもセミナーや説明会にも参加可能です。
格安な料金で大手の莫大な情報を閲覧したい人におすすめです。
ランク外
スタディング
安いですがその分色々手抜きしているなあという印象です。
めちゃくちゃ質低いのでおすすめしません。
論文添削・模擬面接なしはもちろん、暗記科目のテキストと問題集はアプリのみなのでゲームしているのと大差ありません。
そして気になったのは、講師がプレゼンテーションを読んでいるだけでした。
補足説明や具体例が全くなくまるで誰かが作った台本を棒読みしているような印象です。
特に数的処理の授業がひどかったです。
実際に手を動かして図を書いたりとか、試行錯誤して計算をせずアニメーションを流しているだけでした。
社会人公務員試験で重要な論文添削・模擬面接がないのでランク外です。
実務教育出版
スー過去や公務員受験ジャーナルを出している出版社の通信講座なのでかなり安心感はあります。
テキストのみで動画講義はないので、実質独学と変わらないです。
模擬面接はありませんが、面接カードの添削はあります。
正直な話、実務教育出版で出版されている質の高い参考書で勉強するので十分でしょう。
コラム:独学で社会人公務員は合格可能か?
市販の参考書はオーバーワーク
社会人公務員試験向けの市販の参考書はあまり充実していません。
そもそも受験者数が少ないので出版してもあまり売れないのでしょう。
だから、多くのサイトでは社会人採用でも一般受験向けの参考書をおすすめしています。
社会人の公務員試験で一般受験向けの参考書をやるのはオーバーワークです。
ただでさえ働きながら勉強しているのに、暇な大学生と同じ教材では時間がなくて消化不良起こします。
数的処理だけ社会人向けの参考書があります。他の科目は一般受験向けの厚い参考書をやるしかありません。
論文の添削は欲しい
特に職務経験論文は出される内容は決まっているし面接にも左右されるので事前に作り込んでおきたいです。
自分だけで作り込むといずれ限界が来るので、第三者に添削して貰った方が絶対いいです。
面接は社会人ならば大丈夫なはず
面接も重要ですが、世に出たことがない高校生や大学生であれば練習する必要がありますが、ある程度社会人経験のある大人のみなさんであればまあ大丈夫でしょう。
そこまで心配する必要はないでしょう。
まとめ
1位:クレアール
最低限の筆記対策&手厚い面接・論文対策
2位:LEC・TAC
無難な選択。
3位:東京アカデミー
論文対策+情報収集だけに使うならあり
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