今回はクレアールの公務員講座についてです。
最近では格安の公務員試験はたくさんありますが、どこも質があまりよくありません。
数ある格安の公務員講座の中でもクレアールは比較的質はまともです。
LECやTACなど大手の予備校に経済的な理由から入れない人にとってはクレアールは選択肢の一つとしてありでしょう。
ですが、クレアールは全体的に癖が強いので上手に付き合えばコスパは非常に良いです。
また当サイトは公務員試験の通信講座について徹底的に比較しております。
クレアールの公務員講座の特徴
まずは最初簡単に特徴を解説します。
安い
大手予備校と比較したらかなり料金が安いので、経済的な事情でTACやLECに通えない人におすすめです。
よく割引もやっています。
料金の詳細は資料請求にてご確認ください!
テキストが薄い
クレアールはヤマを張って絞りまくっています。
クレアールのテキストはとにかく薄いです。市販の参考書よりかなり薄いです。
過去問を分析して頻出分野だけに絞っているので、テキストが薄いです。
出にくい分野は切っているので、テキストが薄いわけです。
これを「非常識合格法」とクレアールでは呼んでいます。
少ない勉強量で効率よく合格を目指せるように設計されています。
コースが細分化されている
例えば地方上級のコースでも3つに細分化されています。
- 地方上級(全国型)コース
- 地方上級(関東型)コース
- 地方上級(中部北陸型)コース
同じ地方上級でも、若干傾向が異なります。
例えば、関東型では「経済科目の出題数が多い」とか中部北陸型では「独自に社会学が出題され、経営学が出題されない」とか傾向を寄せています。
これはとにかく勉強の量を減らそうとするクレアールの方針が現れています。
ざざっと並べると行政系だけでこんなにコースがあります。
それぞれの志望の傾向に応じたコースで最短で効率よく合格が目指せます。
- 行政系公務員併願総合コース
- 地方上級(全国型)コース
- 地方上級(関東型)コース
- 地方上級(中部北陸型)コース
- 特別区Ⅰ類コース
- 東京都Ⅰ類B(行政・一般方式)コース
- 東京都Ⅰ類B(行政・新方式)コース
- 国家一般職(大卒程度)コース
- 国税専門官・財務専門官コース
- 裁判所一般職(事務官)コース
- 地方上級・市役所教養コース
- 地方上級(民間併願型)コース
- 市役所教養(民間併願型)コース
詳細は資料請求にてご確認ください!
技術系や心理系や福祉系の講座も充実
マイナーな技術系や心理系や福祉系の講座も受講できます。
多くの通信講座では大手以外ほとんど行政系しかやっていないので貴重です。
ざっざと一覧まとめるとこんな感じです。
心理・福祉系コース
- 心理系公務員パーフェクトコース
- 心理系公務員スタンダードコース
- 家裁調査官・矯正心理コース
- 法務省専門職(法務教官・保護観察官)コース
- 福祉系公務員コース
技術系公務員コース
「土木」「建築」「機械」「電気・電子・情報」の受験区分に対応しています。
申し込みの際に4つの中から選びます。
技術系公務員コースでは「工学の基礎(数学・物理)」「専門科目特講(土木・建築・機械・電気電子情報)」の専門対策を行います。
過去問題集が解説講義付き
大体過去問集は大手の通信講座でも付きますが、適当に分厚い問題集と答え渡すだけと手抜きな印象です。
クレアールの過去問題集(過去問フォーカスシリーズ)には、WEBでの解説講義がついています。
わかりやすい、助かると評判が高いです。
問題横にあるQRコードを読み込むだけでスマホから閲覧できます。
論文の添削・模擬面接・質問が無制限
どっちかというと、クレアールは1次試験よりも2次試験以降に力を入れています。
1次試験は必要最低限だけやって突破して、2次試験以降で差を付けるという作戦です。
「論文」は、講義の中で出された課題については、無制限で添削してくれます。
「模擬面接」は水道橋のクレアール校舎に来校可能な場合は、プロ講師による模擬面接が無制限です。
首都圏以外の方でも、面接カードを見ながらの電話で模擬面接を実施しています。
もちろん、面接シートの添削も無制限です。
また質問の回数も無制限でできます。
他社の通信講座では面接の対策は無かったりかなり手抜きですが、クレアールはかなりサポートが厚いです。
オプション安心保証
申し込みの時に3万円支払えば、受講期限を1年間延長できるサービスです。
もちろん公務員試験に合格すれば、3万円は返ってきます。
ただ個人的には微妙かなと思います。
民間企業の内定や受験断念などの理由による保証料は返金されません。
例えば、公務員試験落ちて民間に就職した場合はそもそも公務員試験を翌年勉強しないでしょうし。
授業と講師について
公務員試験に精通した講師が担当している
よく他社の格安の公務員試験の講座では、マジな話あまり公務員試験のイメージがない講師が担当していたりします。
例えば、法律系の授業に宅建がメインの講師を兼任であてがったりして、あまり公務員試験の指導経験がなさそうな講師が担当していたりします。
中には重要な科目の数的処理で解答そのまま読み上げている授業をしている通信講座も多いです。
そんな中クレアールではきちんと公務員試験に精通した講師が担当している印象です。
全体的な印象ですが、公務員試験専任の講師が担当しています。
林信廣講師(数的処理)
数的処理は一番重要な科目で、数的の授業がわかりにくい通信講座は絶対選んではいけません。
講師はおっちゃんですが、割と昔からクレアールにいます。
映像授業を見ましたが、一目見ただけでわかりやすい人の解説だってなりました。
他社ではそのまま解答読み上げているだけの授業が多い中、ちゃんと受験生目線で解説していました。
この解説ならば数的処理が苦手な人でも理解できそうです。
島本昌和講師(経済系)
経済系も苦手な人が多いですが、捨てたら詰む科目です。
見た目はカープの菊池涼介選手に似ています。(一部の人にしか伝わらないw)
映像授業を見ましたが、無難にわかりやすい講義をしていました。
誰が見てもわかりにくいってことはないと思います。
上村信秋講師(法律系)
クレアールの公務員試験講座のカリスマ講師のようです。
元々がわかりやすい憲法だったので映像授業を見てもよくわかりませんでしたが、悪い評判は聞かないのでまあ大丈夫でしょう。
寺本康之講師(社会科学)
2023年度も担当しているのかわかりませんが、2022年度は少なくても担当していたようです。
特に法律系科目で結構有名なカリスマ講師です。
法律系科目は他社で担当しているので、クレアールでは社会科学だけ担当しているようです。
クレアールとの上手な付き合い方(デメリット)
演習は市販の問題集で補う
本当に最低限しかやらないので、「足りなかった」「本番解けなかった」って口コミがあります。
頻出分野しか学習しないので難化したら対応できなくなります。
これは単純に演習不足なのだと思います。
過去問集も演習量が少ないので結局スーパー過去問ゼミなど市販の参考書が必要です。
あまりにギリギリで突破すると、1次試験終わってから落ちてるかもしれない手ごたえのない状態で、面接の対策をすることになるので不安になります。
インプットはクレアールに乗っかって、演習は市販の問題集で補いましょう。
意外と本番は過去問とほぼ同じような問題が出題されるので、問題覚えるくらいのつもりで繰り返し演習しましょう。
ただ、本当に時間がない人は市販の参考書に手をつけずにクレアールの教材を極めましよう。
いくつか演習用におすすめの参考書を紹介します。
社会科学・自然科学・文章理解
数的処理以外の教養科目はクレアールのヤマに賭けましょう。
社会科学、自然科学はガチでやったら無限に時間がかかりますし、大学受験で使った科目はノー勉でもできるでしょう。
文章理解もクレアールの最低限の演習で十分でしょう。
数的処理
最近は頻出ではないけど、解法を知っていたら簡単に解ける問題が出題されているので、しっかりと学習した方がいいです。
この2冊をしっかりやっとけばまあ大丈夫です。
法律系
法律科目ほど演習量がものを言う科目はないです。割とひっかけ方とか同じ問題が繰り返し出題されます。
法律系に関してはスー過去も手を付けた方がいいです。
経済系
クレアールの演習量に不安を感じれば、市販の参考書に手をつけてみてもいいでしょう。
ただスー過去は難しい上に問題が多いので、「速習! 経済学 過去問トレーニング」が動画解説付きでおすすめです。
あと、財政学は経済学と範囲被っている上に学者の暗記が中心、経営学もあんまり勉強しすぎるのもコスパ悪いので、クレアールだけで十分でしょう。
行政系
割と暗記ごり推しの科目です。演習量に不安があればスー過去に手を付けてもいいでしょう。
あとこの2冊はよくまとまっているので持っていてもいいかなとは思います。
テキスト・映像が質素
最近は図とか表の見せ方にこだわったオールカラーのテキストが主流ですが、クレアールは白黒です。
映像は最近は他社では画質がかなりいいですが、クレアールはカメラとか昔の機材を使っているっていうか画質は悪いです。
この辺に関しては将来的なことも考えて設備投資してほしいです。
集団討論の対策ができない
集団討論は通信講座だから仕方がありません。
集団討論はグループディスカッションとも言われます。
最近は公務員試験でも集団討論を実施している自治体がほとんどです。
ですが、クレアールでは集団討論の練習ができません。
グループディスカッションは練習しておかないとコツがつかめません。苦手な人も多いです。
クレアール以外で補うしかありません。
対策としては、大学で練習させてもらうか、思い切って民間の就活で体験するのもありでしょう。
相談や質問について
これはクレアールの他の資格の講座の口コミでよく言われていますが、メールだったら無視されたという口コミがちらほらあります。
電話だと意外と繋がるようです。
他社と比較
ここでは他社の公務員の通信講座と比較します。
アガルート
昨年までは1位にしていましたが、評判の良い講師が相次いでやめてしまいました。
最近は公務員試験に精通していない、指導経験が少ない講師が担当しているかなあって印象です。
特に2023年度対策講座からものすごく評判が良かった数的処理の柴崎講師の終了は非常に痛かったです。
他のサイトを見ているとランキング1位になっていたりしますが、今はもう在籍していない講師の評判や口コミを書いていることが非常に多いので注意してください。
アガルートについて詳しくはこちらの記事で掘り下げて紹介しています。
LEC・TAC
お金に余裕があるならば、LECかTACに入ってください。
どちらも大きな差はないです。
授業の質も高いですし、面接などの情報量もめちゃくちゃあります。
もちろん面接対策もばっちりやってもらえます。
LECやTACといった大手の予備校は、公務員試験に関しては授業の質も情報量もピカイチです。
大手に入ればもう間違いないです。
どういう人にクレアールはおすすめ?
LECやTACに通う経済的余裕がない人
正直な話、LECやTACに通うお金がある人や、親や祖父母がお金を出して貰えるのならば高額ですが、LECやTACにした方がいいです。
どうしても金銭的に余裕がない人は格安で質もそこそこのクレアールはおすすめです。
時間がない人
クレアールは頻出分野のみに絞ってあるので、最短でギリギリ突破を狙うとにかく時間がない人にはおすすめです。
公務員試験の勉強を3年の秋以降から始めた大学生、働きながら公務員試験を受ける社会人にもおすすめです。
時間に余裕がある方は他の方法でしっかりガチガチに固めた方がいいでしょう。
また一応クレアールには2年掛けて固める講座もあります。
詳しくは資料請求にてご確認ください。
心理系・福祉系志望
クレアールは心理系はかなり強いと有名です。
心理学の高橋美保先生は心理系公務員で有名な先生で、評判高いです。
「試験に出る心理学」など数少ない心理系公務員の参考書を出版されています。
またクレアールに資料請求で無料で付いてくる心理系公務員ガイダンスDVDがかなり好評です。
資料請求でDVDが付いてくるのは心理系だけです。
なかなか心理系公務員の情報は手に入らないので非常に貴重です。
詳しくは資料請求にてご確認ください。
技術系志望
技術系では通信講座がほぼないのでクレアールはかなり貴重です。
LECやTACなど大手の予備校では技術系の講座が開講されていますが、通えない方は資料請求をしてクレアールを検討してみるといいでしょう。
詳しくは資料請求にてご確認ください。
詳細は資料請求で確認!!
ちょっとクレアールは色々コースが細分化されていたりしてややこしいので、詳細は資料請求にてご覧ください!!
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資料請求のバナーをどこでもいいのでクリックしたら、資料請求の画面に進みます。
公務員試験おすすめ講座ランキング
1位:クレアール
大手に入る余裕がない人向け
質もサポートもそこそこ
2位:LEC
無難な選択。
公務員試験の通信講座の比較の詳細はこちらの記事で行っています。
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