今回は財務専門官について詳しく説明します。
たぶんこの記事に辿り着いた方は恐らく財務専門官がどんな仕事内容かわからない方が多いでしょう。
もしかしたら財務局で働くところまではわかっている方はいるかもしれません。
ただ財務局で何をするのかいまいちわからないですよね。そこについて詳しく解説します。
財務局の仕事内容
まずざっくり説明すると財務局で地方の財政調査や金融機関の検査や監督をしています。
財政チェック
県や市の財政が効率的に使われているか調査します。
調査結果は親分である財務省に報告し、翌年の予算に反映されます。
また、地震や台風など災害があると国が負担する復旧事業費の金額を確認し、災害復旧に努めます。
財政投融資
次に財政投融資です。わからない方のために説明します。
政府がお金が必要な病院や学校水道局などの地方公共団体にお金を貸すことです。
地方公共団体に本当にお金を貸しても良いのか等調べるのが財務専門官の仕事の1つです。
国有財産の管理
財務局では国有財産の管理・処分事務をしています。
地方の金融機関の検査・監督
地方銀行や信用金庫・信用組合の検査です。
このような所に顔が利くので財務専門官は人気です。
金融機関の財務の健全性やリスク管理の状況をチェックします。
さらに、状況がやばかったら業務改善命令を出します。
証券取引の監視
主にインサイダー取引や相場操作の監視だと思ってください。
証券会社に検査・監督もします。
ある意味財務局は投資家を保護していうと言えます。
地域経済の調査
地域の企業を調査するのも財務局の仕事です。
調査結果は親分の財務省に報告します。
財務省では、その調査結果に基づいて経済政策を練ります。
転勤は?
転勤はあります。大体2~3年程度で異動になります。
あと、希望すれば財務省や金融庁に出向もできますが、超激務なので行きたがる方は少ないようです。
試験内容
一次試験は基礎能力試験(教養試験)と専門試験の選択式と記述式があります。
専門試験の選択式
必須
憲法・行政法、経済学・財政学・経済事情
選択(2科目)
民法・商法、統計学、政治学・社会学、会計学(簿記含む)、経営学、英語、情報数学、情報工学
ぶっちゃけ政治学・社会学と経営学選ぶ方が多いです。
あとぶっちゃけ英語と情報数学は簡単なので苦手でなければ選択するのも手です。
勉強法はこちらの記事をご覧ください。
専門試験の記述式
以下の中から1科目選択です。
- 憲法
- 民法
- 経済学
- 財政学
- 会計学
法学部だと憲法、経済学部だと経済学か財政学を選ぶ方が多いです。
ちなみに、財政学は経済学と被っているところが多いので経済学を勉強していたら書けることがあります。
記述の勉強法はこちらをご覧ください。
難易度
難易度は結構高いです。
もちろん合格者は経済学部と法学部が多いですが、試験科目に理系科目も選択できることから、
理系の方を歓迎しているのが伺えます。
ちなみに、国家専門職は基本的に同じ日程なのでどれか1つしか基本的に受験できません。
多くの方はは国税専門官・財務専門官・労働基準監督官の中から選択します。
もし合格だけが目標ならば国税専門官の方が合格しやすいです。
ただ仕事内容が人によっては合わない方もいるので要注意です。
こちらの記事で国税専門官についてまとめたのでご覧ください。
また、その他の専門官の詳細についてもどうぞ。
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