今日は大学院での理転についてお話します。
結論から申し上げると可能です。ただいろいろ制約等あります。
2021年7月8日追記:
2017年に記事を書いてからほとんど更新していませんでした。
今では理転についての情報が増えたので改めて更新しました。
目次
基本的に院は他大学の人を受け入れない
実はほとんどの学生は自大学の院に進学します。
入学前は他大学に進学する気でも、なんだかんだ自大学の院に進学するケースが多いです。
他大学からの進学が多い大学は旧帝以上です。
特に東大院は他大学からの進学が多いですね。
研究室訪問
理系の院では試験の前に研究室訪問をしなければなりません。
文系であれば研究室訪問したらその時点で「無理」だと弾かれることが結構あります。
学部では言語学をやって大学院では理転して自然言語処理をやろうと思って何ヵ所か研究室訪問に行ったんだけど、色々なところから「文系の学部生が理転して自然言語処理www?無理でしょ」という反応があったので心がおれた思い出。
— M.K (@usage_based) 2017年4月20日
就職
文系では営業職や販売職または事務職にしか就けません。
理系の院に進学すると学部が文系でも研究職に就けます。
文系学部卒から専門性の高い技術研究職に就職するのはほぼ無理です
まず企業の研究職には理系院卒が募集に集まるので、文系学部卒を採用する必要がありません
ほぼ理系院卒の募集です
理系学部でも多少の可能性はありますが、学術論文や学歴が必要不可欠です
編入か院進して理転しましょう
— 上田遼佑@ITカフェの人 (@ryo_eresearch) June 21, 2021
進学後の生活
今まで文系でやってきた人はかなりきついようです。
実験のやり方とかレポートの書き方全くわからないですしね。
実験がしたくて院で理転したけど、頭ではめちゃくちゃ理解してるのにピペット操作ができない、凍結切片をスライドグラスに載せられないなど実験ができないことがわかりショックを受けたけど、研究職以外の将来を模索できたので良かったと思ってる。ただ、そのために払った犠牲が大きすぎた
— あかね (@mk_usg724) June 25, 2021
事例は?
事ネットで見つけた役立つ事例を載せます。
東大院
こちらの方は最初は理Ⅱ目指して仮面浪人していました。
途中から院試に切り替えて東大院に合格したようです。
ただ当たり前ですが、東大院は東大はもちろん地方国立や旧帝や早慶の理系の人たちも狙ってくるので非常に難易度が高いですよ。
ある意味本当に試験はガチなので東大学部の人が普通に落ちることもあるようです。
経済→東工大情報工学系
利用した参考書についてよく書かれています。
JAIST
北陸先端科学技術大学院大学です。大学院だけの大学です。
学部がない大学院だけの大学は比較的、理転に寛容的なようです。
石川県の田舎にあります。
こちらは実際に文系学部・社会人の方でJAISTを卒業された方です。
情報がかなり古いですが、学校生活や講義、レポートまで詳しく書かれています。
研究設備もかなり整っています。
就職もかなりいいです。
就職についてはこちらをご覧ください。
NAIST
奈良先端科学技術大学院大学です。
こちらも関関同立の文系から合格した方がいらっしゃいます
ちょっと情報が古いですが、勉強方法まで丁寧に公開されています。
山中竹春(横浜市立大学医学部教授・横浜市長)
意外と院で理転の研究者もいる事例です。
早稲田大学政治経済学部→早稲田大学大学院理工学研究科数学専攻
https://ja.wikipedia.org/wiki/山中竹春
世古一穂(元金沢大学教授)
神戸大学文学部哲学科→大阪大学 大学院工学研究科 応用物理学コース
https://ja.wikipedia.org/wiki/世古一穂
経済から機械系へ院進
ほとんど見かけるのは情報系の理転ですが、機械系の理転はかなり珍しいのでご紹介します。
大学では経済学を専攻していたのですが、4年生の春ごろからロボットに興味が湧いてきて、機械系の院への進学を考え始めました。院試対策として1年間大学を休学しました。
— 22卒エンジニアS (@dopenchill) April 29, 2021
実際やってみると、院試は比較的簡単でした。まず過去問を取り寄せて分析しました。コスパよく点数を稼げる問題を見つけて、そこを集中的に勉強しました。選択問題があったのですが、私は経済学部出身だったので、数学を中心に取ることで効率よく点数を稼げました。
— 22卒エンジニアS (@dopenchill) April 29, 2021
難しかったのはそもそもの教授探しです。
私はただの文系大学生であり、研究実績がなくとても不安でした。そのため春のオープンキャンパスよりも前に動き始めました。各大学の教授陣をネットで見て回り、興味のある研究室を絞るところから始めました。— 22卒エンジニアS (@dopenchill) April 29, 2021
しかし唯一、1人の教授と会えることになりました。当時最も興味を持っていた分野の教授でした。その教授に研究室を紹介してもらった後、教授から「受験に合格できるならうちの研究室に来てもいい」という言葉を貰いました。
— 22卒エンジニアS (@dopenchill) April 29, 2021
このようなプロセスで2つのハードル、「院試」と「教授との面会」をクリアし、文系大学生だった私は機械系の院生になり、現在ロボットの研究をしています。
— 22卒エンジニアS (@dopenchill) April 29, 2021
以上が大学院から理転した経験談になります。
大学院で理転すれば興味のある研究にそのまま取り掛かれますし、就職活動も理系という肩書でエンジニア職に申し込めるのでお得です。就職活動中も多くの面接官から変わった学歴を面白がって頂けました。理転を考えている大学生の参考になれば嬉しいです。— 22卒エンジニアS (@dopenchill) April 29, 2021
その他
こちらのアメブロでは以下のことが書かれていて非常に読み応えがあります。
- 理転しようと思ったきっかけ
- 研究室訪問についてめっちゃリアルに描かれている
- 勉強した参考書
- 院生活
- 就活
まとめ
以上のように院で理転は可能です。
もし、理転のブログなどやっている方で掲載して欲しい方いらっしゃたら、載せます。
お問い合わせホームから連絡ください。
でも出来れば3年次編入で理転をオススメします。(意外と留年しないケースも多いです)
やはり院の2年間は短いです。できるだけ長く研究はしたいですからね。
編入についてはこちらの記事をご覧ください。
また院においては情報が少ないので情報収集を効率的に行わなければなりません。
大学入試と違い院入試は情報が少ないです。
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