今回はスタディングの公務員講座について解説します。
なぜか多くのサイトで推されていますが、授業の質がめちゃくちゃ低いので注意です。
料金は安いですが、この価格でも高いと思います。
とくに数的処理の講義がひどかったです。
無料講座が見れたので、実際に見た上での感想も述べます。
また当サイトでは公務員講座の通信講座を徹底的に比較しています。

スタディングの公務員講座一覧
講座数は少ないです。
地方上級・市役所 教養合格
こちらが一番人気の講座です。
- 数的処理(数的推理・判断推理・空間把握・資料解釈)
- 文章理解(現代文・英文)
- 自然科学
- 社会科学
- 人文科学
- 時事対策
- 論文対策
- 面接対策
地方上級・市役所 教養/論文/面接
教養の暗記科目がカットされています。
- 数的処理(数的推理・判断推理・空間把握・資料解釈)
- 文章理解(現代文・英文)
- 論文
- 面接
警察官・消防官合格コース
新しく登場しました。警察。消防の作文と面接に特化しています。
- 算数入門講座
- 数的処理(数的推理・判断推理・空間把握・資料解釈)
- 文章理解(現代文・英文)
- 自然科学
- 社会科学
- 人文科学
- 時事対策
- 警察・消防作文対策
- 警察・消防面接対策
社会人経験者合格コース
- 数的処理(数的推理・判断推理・空間把握・資料解釈)、
- 文章理解(現代文・英文)
- 経験者論文
- 経験者面接
文系のための数的処理速習コース
面接と論文と暗記科目の講座がカットです。
- 数的処理(数的推理・判断推理・空間把握・資料解釈)
- 文章理解(現代文・英文)
論文/面接速習コース
- 論文
- 面接
法律系専門科目速習コース
法律科目だけ知名度のある寺本講師が担当します。
- 憲法
- 民法
- 行政法
スタディング公務員講座のメリット
とにかく安い
基本的に安いことくらいしかメリットがないです。
他の通信講座と比べたら破格的な安さです。
他の通信講座は10万円~20万円するので破格な安さです。
さらに、クーポンやキャンペーンなどが高頻度で出ます。
タイミングがよければかなり安くなります。
あとで、解説しますが質がめちゃくちゃ低いので、この価格でも高いと思います。

アプリから動画ダウンロード
iosのみアプリから動画をダウンロードできます。
動画をダウンロードできるので、オフラインの環境でパケット通信料を気にせずに見れます。
スタディングの公務員講座をおすすめしない理由
冊子テキストが一部のみオプション扱い
スタディング自体一部の科目を除いて基本的に冊子テキストがありません。
スタディングの経営者はテキストはタブレットで十分なんて本気で思っているようですが、やはり冊子テキストがないと勉強しにくいです。
テキストない方が早く講座をリリースできる、印刷発送の手間を省けるなど大人の都合です。
そりゃあ受講生からしたら紙のテキストで勉強した方が良いに決まっています。
はっきり言って、紙のテキストがないと勉強やる気がしません。
公務員講座では元々はテキスト自体ありませんでした。
2020年10月にオプションで計算と文章を読む系科目のみテキスト販売開始しました。
暗記系科目はテキスト自体販売されていません。
暗記系科目はPDFをダウンロードしてスマホやタブレットで見るか、プリンターで印刷するしかありません。
公務員試験は量が莫大なので、印刷を毎回するのは現実的にかなりめんどくさいです。
量が莫大なので、印刷を毎回するのはかなりめんどくさいです。
だから大学生だと暇な講義中にテキスト開いて内職するとか難しいです。
テキストだと内職できますが、スマホだと講義中はさすがにやりにくいです。
しかもテキストじゃないとパラパラと見れないので、復習も難しいです。
問題集がアプリのみ
学習に重要なテキストでさえ電子書籍にしてしまうので、問題集も冊子ではありません。
問題集はアプリです。
アプリでの学習なんてはっきり言ってゲームしているのと変わらないです。
まあ、問題集については「スー過去」など市販の書籍が優秀なので利用しましょう。
教養と法律科目しか対策ができない
スタディングは教養のみの講座しかありません。
専門科目のない自治体か警察官や消防くらいにしか対応できません。
公安系以外で公務員試験において教養のみしか勉強しないのはありえないです。
教養のみだと、国家一般職とか、国税専門官とか、特別区とか都庁(専門記述あり)とか併願できません。
特に特別区は時期も早いですし、立地もいいですし、採用者数も多いので受けたい方は多いでしょう。
例えば、A日程だと横浜市ぐらいしか受けられません。
一応自治体によっては行政B方式とかで教養のみで受けられますが、その分求められるものは大きくなります。
また教養だけで受けられる自治体はB日程とかC日程であるにはありますが、倍率がめちゃくちゃ高いです。
特にA日程の横浜市とか首都圏近辺の教養のみで受けることができる自治体は、元々自頭が良い東大とか早稲田の人が民間と併願で受けるので、相対的にレベルも非常に高いです。
あと国立大学法人も教養のみで受けることができますが、ほぼ満点近い点数を取らないと1次試験突破できません。
日程が遅いので、併願しやすいので国総組とかが受けるのでレベルがめちゃくちゃ高いです。
だからこそ公務員試験を志願するに当たって、教養のみに絞って専門科目を勉強しないという選択肢はないでしょう。
ですが、今後専門科目の講座が増える可能性はあるかもしれません。
スタディングは司法試験とか行政書士とか中小企業診断士とか公務員試験の専門科目に近い講座も開講されています。
追記:法律系専門科目速習コースが登場
オプションで法律系専門科目速習コースが登場しました。
スタディングなので相変わらず冊子テキストはありません。
法律系だけなので、大阪市とか名古屋市とか広島市のような法律科目だけで受けられるような自治体しか受けられません。
授業自体は知名度のある寺本氏が担当しているので、質は高いです。
ですが、寺本氏の口語調で解説されてる市販の参考書の方が安くて学習しやすいです。
またこれはスタディングが知られたくない事実だと思いますが、実は寺本講師はこの参考書の動画を月数百円でYouTubeのメンバーシップで公開しています。
なので、わざわざ料金が高くて使いにくいスタディングの法律系専門科目速習コースをやる意味がわからないです。
論文の添削なし
エントリーシートの添削はありますが、論文の添削がありません。
公務員試験においてエントリーシートはそこまで重要なイメージはありません。
小論文の添削は非常に重要です。
特に教養のみの自治体だと専門科目がないので、必然的に論文のウェイトが上がります。
ちなみに、論文の講座はありますが、添削はありません。
論文って講座受けただけで上がることはないです。自分で書いて添削してもらわないと意味がないです。
さすがに価格が安いなりにコストカットされています。
ただ裏技ですが、通信講座に入らなくても論文添削を受けられます。
雑誌の公務員ジャーナルの論文道場で有料添削をしています。
添削料も1,680円と低価格なので、積極的に利用するといいでしょう。
模擬面接なし
面接に関しては通信講座だから仕方ないですが、クレアールみたいに電話で模擬講義くらい付けて欲しいのが本音です。

スタディングは面接の講座はありますが、動画講義だけです。
実践的な演習はありません。
特に教養試験のみの自治体はめちゃくちゃ面接の配点が高いです。
むしろ筆記試験では差が付かないので、ほとんど面接で決まると言っても過言ではないです。
自力でシミュレーションしながら対策することになっていますが、人から客観的に見てもらわないと面接の対策になりません。
講師が無名
これは公務員試験講座に限ったことではないですが、スタディングの講師は聞いたことない講師が多いです。
例えば、アガルートだと元大手予備校講師を引っ張ってきていますが、スタディングでは無名講師が多いです。
今回唯一スタディングの公務員試験講座で聞いたことがある講師は、英文の花田講師だけでした。
ただ花田講師に関してはあまり公務員試験のイメージはないです。TOEICのイメージが強いです。
講義を見る限り、用意された台本をそのまま読み上げている感じがしました。
なんか講義が慣れていないっていうか、おぼつかないっていうか。
補足説明や具体例を言いません。
要するに、講師が公務員試験に精通していない印象を抱きました。
テキストは講師自身が作っているのではなく、エクシア出版協力の元作成しているようです。
ならば畑中敦子氏などエクシア出版の公務員試験に精通している講師が担当して欲しいです。
講師がプレゼンテーションを棒読みしているだけ
一番気になったのはこの点でした。
スタディングの講座は一切板書をしません。
手を動かして板書しません。
テキストのPDFは丁寧でわかりやすかったですが、そのまま読んでいるだけな印象を受けました。
例えば、文章に線を引っ張ったりとか、計算をしたりとか手を動かしません。
見るべきポイントやどこが大事なのかわかりにくいです。
特に数的処理では実際に手を動かして図を書いたりとか、試行錯誤して計算をすることが大切です。
数的処理が苦手な方が求めているのは、実際に手を動かしながら解いている解説でしょう。
「図表やアニメーションを豊富に活用することで、板書を使った講義よりも理解しやすい」なんて書いてありますが、試験本番でアニメーションは使えないです。
試験本番は作図も自分で手を動かして書かなければなりません。
法律科目とか暗記科目ならばまだわからなくはないですが、数的処理でプレゼンテーション流すだけなのはだめだろって。
やたらスタディングの公務員講座を推しているサイトって、きちんと講義を見た上で比較しているのかなって…
わざわざ動画で解説する意味あるのかなと思いました。
問題に向き合った受験生目線の解説になっていないなあって思いました。
もし自分だったら動画見なくなってPDFだけで勉強するようになるかなって。
それだと参考書で独学しているのと変わらないですね。
公務員試験おすすめ講座ランキング
1位:アガルート
独学と併用におすすめ!!講座の質が高い
特に数的の講座はおすすめ
2位:TAC・LEC
無難な選択。
3位:クレアール
安いが人を選ぶ。癖が強いので注意!!
比較の詳細はこちらで行っています。

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