今回はスタディングの公務員講座について解説します。
なぜか多くのサイトで強く紹介されていますが、疑問を感じます。
とにかく板書がないのが致命的です。
とくに数的処理の講義がひどかったです。
無料講座が見れたので、実際に見た上での感想も述べます。

スタディングの公務員講座一覧
講座数は少ないです。
地方上級・市役所 教養合格 59,800円(税抜)
こちらが一番人気の講座です。
- 数的処理(数的推理・判断推理・空間把握・資料解釈)
- 文章理解(現代文・英文)
- 自然科学
- 社会科学
- 人文科学
- 時事対策
- 論文対策
- 面接対策
地方上級・市役所 教養/論文/面接 49,800円(税抜)
教養の暗記科目がカットされています。
- 数的処理(数的推理・判断推理・空間把握・資料解釈)
- 文章理解(現代文・英文)
- 論文
- 面接
社会人経験者合格コース 59,800円(税抜)
- 数的処理(数的推理・判断推理・空間把握・資料解釈)、
- 文章理解(現代文・英文)
- 経験者論文
- 経験者面接
文系のための数的処理速習コース 34,800円(税抜)
面接と論文と暗記科目の講座がカットです。
- 数的処理(数的推理・判断推理・空間把握・資料解釈)
- 文章理解(現代文・英文)
論文/面接速習コース 32,800円(税抜)
- 論文
- 面接
スタディング公務員講座のメリット
とにかく安い
他の通信講座と比べたら破格な安さです。
他の通信講座は10万円~20万円するので破格な安さです。
さらに、5%オフクーポンや1万円オフクーポンなどが高頻度で出ます。
タイミングがよければかなり安くなります。

アプリから動画ダウンロード
iosのみアプリから動画をダウンロードできます。
動画をダウンロードできるので、オフラインの環境でパケット通信料を気にせずに見れます。
スタディングの公務員講座をおすすめしない理由
テキストがない
全てWEB上で完結させています。
テキストはPDFをダウンロードしてスマホやタブレットで見るか、印刷するしかありません。
公務員試験は量が莫大なので、印刷を毎回するのは現実的にかなりめんどくさいです。
しかもテキストじゃないとパラパラと見れないので、復習も難しいです。
別売りでもテキストは販売していません。
また大学生の方で、公務員試験受ける方は退屈な大学の授業中に内職したい方も多いでしょう。
テキストだと内職できますが、スマホだと講義中はさすがにやりにくいです。
教養しか対策ができない
スタディングは教養のみの講座しかありません。
専門科目のない自治体か警察官くらいにしか対応できません。
公務員試験において教養のみしか勉強しないのはありえないです。
教養のみだと、国家一般職とか、国税専門官とか、特別区とか都庁(専門記述あり)とか併願できません。
特に特別区は時期も早いですし、立地もいいですし、採用者数も多いので受けたい方は多いでしょう。
例えば、A日程だと横浜市ぐらいしか受けられません。
一応自治体によっては行政B方式とかで教養のみで受けられますが、求められるものは大きくなります。
また教養だけで受けられる自治体はB日程とかC日程であるにはありますが、倍率がめちゃくちゃ高いです。
特にA日程の横浜市とか首都圏近辺の教養のみで受けることができる自治体は、元々自頭が良い東大とか早稲田の人が民間と併願で受けるので、相対的にレベルも非常に高いです。
あと国立大学法人も教養のみで受けることができますが、ほぼ満点近い点数を取らないと1次試験突破できません。
日程が遅いので、併願しやすいので国総組とかが受けるのでレベルがめちゃくちゃ高いです。
だからこそ公務員試験を志願するに当たって、教養のみに絞って専門科目を勉強しないという選択肢はないでしょう。
ですが、今後専門科目の講座が増える可能性はあるかもしれません。
スタディングは司法試験とか行政書士とか中小企業診断士とか公務員試験の専門科目に近い講座も開講されています。
論文の添削なし
エントリーシートの添削はありますが、論文の添削がありません。
公務員試験においてエントリーシートはそこまで重要なイメージはありません。(重要は重要ですが)
小論文の添削は非常に重要です。
特に教養のみの自治体だと専門科目がないので、必然的に論文のウェイトが上がります。
ちなみに、論文の講座はありますが、添削はありません。
論文って講座受けただけで上がることはないです。自分で書いて添削してもらわないと意味がないです。
さすがに価格が安いなりにコストカットされています。
模擬面接なし
面接に関しては通信講座だから仕方ないですが、クレアールみたいに電話で模擬講義くらい付けて欲しいのが本音です。

スタディングは面接の講座はありますが、動画講義だけです。
実践的な演習はありません。
特に教養試験のみの自治体はめちゃくちゃ面接の配点が高いです。
むしろ筆記試験では差が付かないので、ほとんど面接で決まると言っても過言ではないです。
自力でシミュレーションしながら対策することになっていますが、人から客観的に見てもらわないと面接の対策になりません。
講師がプレゼンテーションを読んでいるだけ
一番気になったのはこの点でした。
スタディングの講座は一切板書をしません。
手を動かして板書しません。
テキストのPDFは丁寧でわかりやすかったですが、そのまま読んでいるだけな印象を受けました。
例えば、文章に線を引っ張ったりとか、計算をしたりとか手を動かしません。
見るべきポイントやどこが大事なのかわかりにくいです。
特に数的処理では実際に手を動かして図を書いたりとか、試行錯誤して計算をすることが大切です。
数的処理が苦手な方が求めているのは、実際に手を動かしながら解いている解説でしょう。
「図表やアニメーションを豊富に活用することで、板書を使った講義よりも理解しやすい」なんて書いてありますが、試験本番でアニメーションは使えないです。
試験本番は作図も自分で手を動かして書かなければなりません。
法律科目とか暗記科目ならばまだわからなくはないですが、数的処理でプレゼンテーション流すだけなのはだめだろって。
やたらスタディングの公務員講座を推しているサイトって、きちんと講義を見た上で比較しているのかなって…
わざわざ動画で解説する意味あるのかなと思いました。
問題に向き合った受験生目線の解説になっていないなあって思いました。
もし自分だったら動画見なくなってPDFだけで勉強するようになるかなって。
それだと参考書で独学しているのと変わらないですね。
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